出生率、東京は全国初1・0割る 1997年(平成9年)の労働力人口は6,384万人で、年齢構成の内訳は、「15 歳〜29歳」が23.1%、「30歳〜59歳」が65.4%、「60歳以上」が11.4%です。 推計によれば、労働力人口は2005年の6,870万人をピークに減少を示し、2025年には6,260万人になると予測されています。また、年齢構成の内訳も、「15 歳〜29歳」が17.3%、「30歳〜59歳」が61.5%、「60歳以上」が21.2%と、 若年層の労働力が減少し60歳以上の労働力が増加していくことが示されてい ます。 参考URL:少子化情報HP |
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山間の村 ある山村の小学校のPTAの席に、村役場の人が来ていた。 「今年の村民体育祭のけんじゃけど、係の多くが高年齢化しておって、今年の実行をやめたいと言っているんじゃ。そこで、相談なんじゃけど、小学校の運動会を村民体育祭としてやっていただけないだろうか」 小学校の全校生徒は34名である。でも、その内容は三分の一が村外から募った山村留学生であった。でも、その山村留学生もここ数年いなくなってしまった。そして、あと三年もすると、全校生徒は半数近くになるだろうことが予想できた。 山村を歩いていても、見かけるのは老人ばかりであり、子供を見かけることはほとんどない。 ある保護者が言葉強く言い放った。 「小学校の運動会は別じゃけん、それは子供たちの成長を促すためにやるんじゃ。子供たちで作る運動会に意義があるんじゃけん、村民の健康増進や祭りとは意味が違うんじゃ、絶対反対や」 「でもな、村民体育祭をやる人がおらんさかい、困ってんのや」 「それなら、そんな村民体育祭をやめればいいだあ」 「でもな、それでは、村の火が消えてしもう感じでな」 「今の小学校の運動会を見ればいいだろう。それを見にくるのは保護者しかおらんだろう。子供がもたない村民が運動会にこんちゃろうが」 「だからな、村民体育祭としてやれば、村民も参加すると思うがや」 「いいや、それは違う、ただ村民体育祭をやめる口実にすぎないちゃあ」 「・・・・・・」 私はその場にいて、これが山村の過疎化の問題だけでなく、日本の将来を反映した問題のように思えた。 子供を産まない若い人が増えてきた。結婚しない男女も増えてきた。若い人達はどんどん海外へと住みだした。日本はこのままいくと、老人がそこの取り残され、老人が」働いて、なんとか、日本の社会を維持していくような姿をそこに見た。 子供は神様の贈り物、子供は天使、子供は未来、子供は生きる夢・・・ こんな山村の山間に、赤ちゃんの泣き声を耳にしたら、そこに明かりがさし、笑い声が帰ってくるように思えた。 2004.6.14 |
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のらり くらり |
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