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無限・・ | |
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そう無限なあ・・ | |
何? 無限って何よ〜 | ![]() |
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だから無限だっちゅうの! | ![]() |
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無限! 無限! ほいさっさ! | |
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なんか騒がしいな〜 無限だってさ 無限ねえ〜 |
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無限!無限! それ!それ行け無限! |
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無限かああ! わかんねえ! わかるかあ? |
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無限!・・わかんねえ〜よ〜 | ||
出典写真・南極激写(池田宏) |
無限 1.不幸の手紙 昭和10年3月にアメリカのコロラド州のデンバーで始まった。 「以下に記されている5名に10セントづつ送付しなさい。その後、5名の最初の名前を消し、5番目の所に自分の名前と住所を書き入れた同じ文面を作り5名に郵送しなさい。そうしないと、あなたの身に不幸が訪れます」 2.幸福の手紙 昭和23年に日本で「幸福の手紙」が現れた。 「これを受取ったら、7人以上に同文の手紙を出すと同時にこの手紙の指定する1人に金2円を送金せよ、シカラバ49日以降確実に1600万円余の金があなたに転げこむ」 3.慈善事業 昭和35年には、「インタナショナル・ボリューム・ゲーム」という名前で幸運の手紙が流行した。 「このハガキを受けとった人は3日以内にこれと同じ文章を書いて5人の知人にハガキを出して下さい。そのときに、このハガキに書かれてある5人の人の名前のうち最初の人(Aとします)を除いて、以下順番に名前をくり上げ、最後にあなたの名前を書き加え、Aには別に絵ハガキ1枚を送って下さい。そうすれば、4週間もすると全国からあなたのところへいく枚もの絵ハガキが来る計算です。絵ハガキが着きしだい、東京都清瀬局区内、小児結核療養所絵ハガキ係へ転送して下さい。これは清瀬の子どもたちが絵ハガキを集めたくて始めたそうです。このゲームが中断されると子どもたちが悲しみます……」 4.子供の怪談 昭和47年には北海道の子どもたちの間で口コミの怪談版チェーンメールが流行った。 「この話を聞いて三日めの、夜中の十一時から午前三時の間に『化神魔サマ』のという下半身のない妖怪が、キミの前に現れ三つの質問をする。そのとき正直に答えないと、呪い殺される」というものだ。「もし呪い殺されたくなかったら、三日以内に、同じことを五人に正確に伝えなければならない」 5. ネズミ講による金儲け 千円が1ヶ月後には、合法的に200万円になるビジネス。 「奇跡のマネーゲーム! その具体的方法を書きます。 あなたが払わなくてはいけない物は、5枚の切手、封筒、1000円(200円×5人分)。 それを、リストの5人に、合法的に現金を送る方法で送る。そして、あなたの名前と住所が書いてあるほうのファイルを色々なところにアップロードする。そうしたら、 たった1000円あげるだけで150万円から250万円の戻りが3〜5週間で届きます! 1番上の人を消してください。他のみんなのポジションを1つずつ上げます。 つまり、No.2の人をNo.1に、No.3の人をNo.2に、No.4の人をNo.3に、No.5の人をNo.4に変えるということです。 そしてNo.5にあなたの名前、住所、郵便番号、国を書き込みます。 このマネーシステムは、第5レベルまで収入が入りますから、それぞれ7人ずつ参加させたとすれば、 第一レベル 7人 |
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出典URL ◎ まぼろしのチャンネル ◎ ネズミ講の研究 | |
6.マルチ商法 次郎は浪人だった。大学受験を控えて、その勉強がはかどらなく、悩んでいた。そんなおり、浪人仲間が集まり、何やら夢中になって議論していた。 「すげえなあ、本当にそんなに儲かるのか」 「最初に3万円だして、もし、大親になったら、10万円だせばいいだけか。そして、黙ってても、大金持ちになるっていうのか」 「そうだよ。この計算でいくと、確実にそうなるぞ」 「でもな、結局、どんな仕事をするのかな」 「だからさ、特殊なオイルの販売さ」 「7人だけでも、そのオイルを売る会員を作ればいいだけだ」 次郎はすっかりそのマルチ商法にはまってしまって、大学受験も忘れてしまった。 「大学行かなくたって、この仕事の方が何十倍も、何百倍も、裕福になれるぞ」 その資金を親にせびりだした。でも、親は何度聞いても、よくわからなかった。 「世の中、そんなうまい話ってないもんだぞ、きっとインチキだからやめとけ」 「でも、おやじ、俺の大学受験の金いらないからさ、この資金だけでいい。息子一生一大の勝負なんだよ。あとで、返すからよ。貸してくれるだけでいいからさ」 「いいや、だめだ」 「おやじはこんなに頭下げてんのに、解ってくれないのか」 「おふくろよう、いいだろう」 「わたしゃあ、わかんないよ」 「とにかくだめだ」 「もう二度とおやじに頼まないから、俺の友人もみんなやっているんだよ」 「何、友人もか」 「そうだよ、この話友人からなんだよ」 「一人でやるんじゃあないのか。何人だ」 「今のところ、5人だ、おやじもやるか」 「馬鹿いっちゃあいけねえ、わしは仕事があるからな」 「俺のことを信じてくれよ」 「とにかく、この件は保留しておこう」 それから、いつも相談している議員のところに、次郎の両親は行った。もちろん、その議員は反対した。その頃は、マルチ商法はあまり知られていなかったが、世間をよく知っていたからだった。 次郎は親に反対され、資金ももらえず、すっかり消沈してしまった。大学受験もやめてしまった。意を決したように、両親を怨み、とにかくお金を稼ぐために、働きにでかけた。 それから、1年が過ぎた。浪人仲間はみな別々になっていった。みなどこにいるのか、何をしているのかさえも知らない同士になっていた。 そして、マルチ商法は新聞で報道され、社会問題化したのであった。そこで、次郎は、親が正しかったことを始めて認めたが、怨んだてまえ、正直にあやまることはなかった。そのためか、親と離れて、暮らすようになり、もっと疎遠になっていった。 そして、すぐに結婚し、子供を二人持った。上に子が高校生になったとき、やはり、マルチ商法にはまっている息子を発見した。次郎は「この親にして、この子ありか」と、反省していた。 息子に、このマルチ商法の間違いを教えなくてはならなくなった。一体、どうしてこな詐欺にはまってしまうのか。そのシステムが空論であることを教えなくてはならなくなったのである。 次郎は息子を呼んだ。 「おまえに、簡単な金儲けを教えてやる」 「どんな」 「その方法を教えてあげるから、まずわしを信じて1000円出してくれ」 「本当かよ、まあ、1000円くらいいいかな」 と、息子は父に1000円渡した。 「その1000円が何倍になるんだよ?」 「おまえは、この1000円を何倍に増やしたいと思う」 「そうだな、まず10倍の10000円にしたい」 「そうか、10倍だな、それだったら、この話を10人にすればいい」 「え? 10人に言って10倍に??」 「そうだろう、1人言ったら、おまえがわしにくれたように1000円くれるだろう。そういう人が10人いれば、10000円になるだろう」 「なるほど、100倍にしたければ100人に言えばいいんだ」 「そうだ、簡単だろう、お前のマルチ商法より、もっと解りやすいだろう」 息子はさっそく試してみた。でも、親友の三人しか、この話にのってくれなかった。日数がたつと、息子は父の次郎に言った。 「何かさあ、笑っちゃうよなあ、この金儲け話さあ、この俺に回ってきたのさ」 父の次郎も答えた。 「わしのところにも回ってきたぞ、ほれ、お前からもらった1000円返すよ」 「ああ、俺も友人返すことにするよ。だって、本当にうるさいんだから」 「どんなふうに言うんだ。知らないやつが、本当に儲かる儲かるって、うるさいったらないんだ。それが何人もだぜ。こんなシステム茶番だよ」 「どうして?」 「だってさ、どんな仕事をしているっていうのさ、世の中に何か役にたっているのかって思うし、それに、どんなにかせげても一時3000円がいいところだらう」 「これがマルチ商法だよ。金儲けしたいという気持ちだけがあって、大事な友人をだますことなんだから」 そこで、次郎は息子にどうして、その話が自分に返ってきたかを考えさせた。 「おまえのマルチ商法だが、その原理はこうなんだ。 そこで、先の「5. ネズミ講による金儲け」で、もし、1000円が1ヶ月後に200万円になったとするな。この原理が正しければ、日本国民1億人があっという間に自分の持ち金を2000倍にすることができるようになる。では、この総合計の金はどこから出てくるのだろうか? つまり、自分が出した金額以外の199万9千円は他の人からもらうことになる。1億の日本人が、その1億倍を海外の人間からもらわなくては、その計算はおかしくなる。 しかも、64億人の地球の人間がそれを行ったら、宇宙人から64億倍のお金を受け取らなくてはならない。 だから、このシステムは無限連鎖講とも言われている。この思考の落とし穴は「無限」を設定するところに、問題があるんだ。 実際は有限なのに、無限に拡がると思わせることである。お金も人もみな限りある存在なんだ。それを無限の金があり、無限の人がいると想定して考えるから、おかしな幻想が生まれてくるんだよ。 もし、おまえが、世界中の人間がたった10人で、しかも一人1000円しか持っていないと想定して、わしの「金儲け術」をしたら、どうなるかを想像すれば、すぐに、それが茶番だってことがわかったはずだ。 これからおまえが、人にだまされないコツは「無限から有限を導いてはならない。また、有限から無限も導いてはならない。有限から有限までを導くことなんだ。 無限を知ることはできない。知るときはいつも有限なことだけなんだよ。」 次郎は長いこと音沙汰しなかった老いた両親のところに出かけていった。 「やっと、子を持つようになってから、親の気持ちがわかるようになりました。これから親孝行させてください。温泉旅行でも一緒に行きませんか」 よろこんだのは、老いた両親である。 「どこの温泉だ?」 「雪の中の温泉ではないのだけど、氷の中の温泉だよ」 「珍しいところがあるんだな」 「ああ、南極大陸にある温泉だよ」 2004.6.18 |
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![]() 無限ですか? まあ、南極の温泉でも浸かってさ、ゆっくりと |
のらり くらり |
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