「罪を憎んで人を憎まず」
「その罪を憎んでその人を憎まず」
‘Hate not the person but the vice.'(人を憎まず罪を憎め)
という諺は
江戸の大岡裁きと言われる。
その由来は、孔子の孔叢子―刑論」
昔の裁判官は、
「其その意を悪にくみて、其の人を悪まず」
(悪いことをしようという気持ちは憎むが、その人そのものまでは憎まない)」
という態度で裁判に臨み、
どうしても避けられない場合だけ処刑していたのに対して、
今の裁判官はその逆だ。
日本では、
「意」が「罪」に変化した形で定着した。
ヨハネの福音書8章
「あなたがたの中で罪のない者が、まずこの人に石を投げなさい」
「わたしもあなたにさばきを下さない。これからは、決して罪を犯してはなりません」
イエスもまた、
「人を裁かず、罪を裁きなさい」
というものです。
国連の「ウクライナの人道状況改善求める決議案」
▽欧米や日本など合わせて140か国が賛成し、
▽ロシアなど5か国が反対、
▽中国やインドなど38か国は棄権して、
投票した国の3分の2以上の賛成で採択された
一方安保理でロシアが提案した
道危機におけるロシアの責任には触れない
「ウクライナへの支援や民間人保護の必要性」
理事国15カ国中、ロシアと中国のみの賛成にとどまったため否決された。
残る13カ国は棄権した。
もし、
国連の人道決議で、イエスが罪を犯した女性に、
「今からは決して罪を犯してはなりません」というように、
「今日からすべての国の非人道行為の禁止」という決議案を提出したら、
全会一致で可決しただろう。
どこの国の歴史でも、戦争や内乱において、殺し合うほどの非人道行為はあった。
今のロシアの非人道行為のみを指摘したら、反省し、やり直す機会を奪うことになってしまう。
むしろ、
この第三次大戦の危機を契機に、
これからの戦争、平和への道の礎になるような提案と有効な政策を実施がより必要になってくる
それは、
ウクライナ戦争だけでなく、ミャンマー、アフガニスタン、パレスチナなどでも、
戦争をやめ、平和への道に進める力を与えてくれるはずである。
このポイントは
過去の罪は問わず、未来を憂えず、
今を精一杯善く生きようという
意気をもって、共に生きることだろう。