14.実際的ありがとう通貨の発行

 この世でもっとも小さき者の中には、字が書けない人もいるだろうし、また、手もない人もいるでしょう。ありがとう通貨紙幣を発行する紙一枚もない人もいます。 その人自身に発行してほしいと願っても不可能の場合があります。
 また、自分から、そんなありがとう通貨を発行するにも、気兼ねしてしまう人もあるでしょう。

 そこで、そういうこの世でもっとも小さき者に対して、ボランティアした人・・・例えば、マザーテレサのような愛の宣教師会の人たちが、人を助けた場合、その助けた人から、ありがとう通貨にサインをもらえるようにして、そのサインされたありがとう通貨を世界に流通させるようにしたらどうかと思うのです。

 このありがとう通貨は一種の小切手帳のような感じで、そこに金額と、発行者のサインがあれば、流通できるようにすればなおされ、使いやすいものになります。

 その小さき者にサインされたありがとう通貨は、「この世でもっとも小さき者たちを支えるために使われる命の時間」として、流通できることになります。

 このありがとう通貨で、小切手帳を発行する銀行の役目をするのがボランティア団体やボランティアをする個人で、実際に発行する人はその人にボランティアされた人になります。

 また小切手帳は銀行から発行してもらって、サインして元発行する人が、どんなボランティアの人に対しても発行できるようにしても、流通しやすくなります。

 この方式が流通できれば、将来、小切手帳を発行する機関は人権宣言をした国連や人権を保障した国が制作発行すればいいでしょう。


 

 ありがとう日通貨

 ありがとう時通貨

 ありがとう分通貨

 姫ちゃんサンタは自分で製作発行しましたが、なかなか、そういう人はいません。親が子の将来と自立を願って、親がこのようなありがとう通貨を小切手を製作し、その発行を姫ちゃんにサインしてもらえばいいでしょう。

 お母さんが、姫ちゃんの世話をしたときに、世話した時間分のありがとう通貨の発行を促すのです。姫ちゃんにサインしてもらったありがとう通貨を、お母さんは、姫ちゃんに手伝ってほしいときに、「姫ちゃんがサインし、発行したありがとう通貨」を使って、姫ちゃんに手伝ってもらうようにしたらどうでしょうか?

 そうすることで、おかあさんと姫ちゃんの間で、ありがとう通貨が相互に流通するようになります。それによって、姫ちゃんはお母さんの手伝いをさらにすることになって自立する力をもつことができるでしょう。

 社会で生き抜くために一番必要な力は自立心ではないでしょうか。この自立心を育てるために、このありがとう通貨はとても有効な手段だと思えるのです。

 また、社会や強い者の役目は、弱い者たちを守り、支えることが、一番重要な役目だと思えるのです。とくに、この世でもっとも小さき者一人を弱き一人の個人が支えることはとても困難です。そのため、社会がそうした弱きものたちを守っていこうとする意識を育てる意味でも、このありがとう通貨はとても役立つように思えます。