姫ちゃんサンタ
 ありがとう通貨は基本的に自分で発行する
 親子の間で発行されたありがとう通貨(姫ちゃんサンタ)
2005年12月29日 (水)  姫ちゃんサンタ

年末に姫ちゃんが寝込んでしまって、
迎春準備どころではなかった我が家でしたが
案外早く姫は元気になりました。よかったよかった・・

昨夜ベッドで横になろうとして枕元になにやら発見。。
「メリークリスマス ママへ しいちゃんサンタより」と書いてあるポチ袋・・でした。
どうもクリスマスの日からおいてあったのに
バタバタしてたから、、うっかり気づかなかったもよう・・(^^;)ゞ
手にとって開けてみると中には数枚の手作りチケット。
「肩たたき券  3分間」「肩たたき券  5分間」
「洗濯干し券(ただし5時半まで)」「洗濯物取り込み券(ただし5時半まで)」(←姫ちゃんは怖がりだから日が暮れたら一人で2階に上がれない  笑)「洗濯ものたたみ券 1週間分」
「掃除機・雑巾がけ券 2日分」「皿洗い券 3日分」「風呂そうじ券 5日分」
そして、、「何でも券」が10枚ほど。。
そしてそして、、ひときわ大きなカードに、、
「いつもありがとう券 一生分」

うるうる・・・(T0T)
うれしかったよ〜〜。。
コ゛メンね、、今日まで気がつかなくって・・。
ママは・・・姫ちゃんのママで、、ほんとうにしあわせです♪

この姫ちゃんサンタに、ありがとう通貨の発行と使用する目的のすべてがあります


1.「いつもありがとう券 一生分」

 これは、ありがとう通貨の発行総額(発行時間)を表します。命の交換がありがとう通貨の目的ですから、自分の命の総時間がありがとう通貨の発行時間になります。

 ただ、それは「1:1」つまり、ママと姫ちゃんの間での命の交換です。姫ちゃんだけの時間ではなく、二人が共有する時間のことです。そのため、ありがとう通貨の発行時間は姫ちゃんがママのお手伝いをする時間総数ということになります。

2.ありがとう券の内容
    
「肩たたき券  3分間」
「肩たたき券  5分間」
「洗濯干し券(ただし5時半まで)」
「洗濯物取り込み券(ただし5時半まで)」
  (←姫ちゃんは怖がりだから日が暮れたら一人で2階に上がれない  笑)
「洗濯ものたたみ券 1週間分」
「掃除機・雑巾がけ券 2日分」
「皿洗い券 3日分」
「風呂そうじ券 5日分」
そして、、
「何でも券」が10枚

 このありがとう券は「自分が相手にできるお手伝いは何でも」という内容です。
 そのため、「ママに対して、・・・・自分のできること」を相手に提示することでもあります。
 そして、ママは、「姫ちゃんに対して・・・・してほしいこと」をその中から選ぶことができます。


3.ありがとう券が拡がる

 このありがとう券をもらったママは「姫ちゃん」に、他の人に譲っていいかと聞きます。
 すると、姫ちゃんはきっとこう言うでしょう。

「ママの好きな人だったらいいよ。でも、嫌いな人にはけしてあげないで」

 ママはそのありがとう券を姫ちゃんが好きなパパにあげます。さらに、姫ちゃんが嫌いなお兄ちゃんにあげます。

 そして、パパはいつも風呂掃除しているので、その分姫ちゃんにお願いしようとありがとう券を使うことにしました。

 姫ちゃんはきっとママにあげたありがとう券が好きなパパにわたり、それが自分に返ってきて、うれしくなり、よろこんで風呂掃除をします。

 でも、ママからお兄ちゃんに渡った「何でも券」で、お兄ちゃんは姫ちゃんに買い物を頼んだとします。

 姫ちゃんは嫌いなお兄ちゃんの買い物だけはしたくはありません。そこで、ママに文句を言います。

「どうしてママにあげたありがとう券をお兄ちゃんにあげるのよ。私お兄ちゃんが嫌いなことを知っているでしょう」
 そして、ママが返事しました。
「だって、姫ちゃんがママが好きな人だったらあげていいって言ったじゃあないの」
「ママが好きでも私は嫌いなの」
 ときっと泣いてしまうでしょう。


4.ありがとう券を使う使わないは自由

 このありがとう券の拡がりをみていくと、

 @ありがとう券を渡す相手を限定する(相手を選ぶことができる)
 Aありがとう券で仕事をするしないは自由である


5.ありがとう券を発行する意味

 この姫ちゃんサンタが発行したありがとう券は常に姫ちゃんがお手伝いという仕事をすることを保証する券であって、姫ちゃん以外の人がお手伝いする仕事ではありません。そのため、ありがとう券を発行するという意味は

「私が発行したこのありがとう券を渡してくれれば、私は喜んで、あなたのためにお手伝いをします」という保証の意味です。

 つまり、自分で発行したありがとう券は自分で仕事をするためのもの、自分でしか使用できないものだということになります。

 自分の言行一致(言ったことを行う)をするための方法がありがとう通貨であるとも言えます。


6.ありがとう通貨にサインする意味

 ありがとう通貨は、姫ちゃんが発行したありがとう券を他の人も使えるように、するために、サインすることで、「自分もまたありがとう通貨を発行する」という意味です。また、「姫ちゃんのありがとう券の発行の意思に賛意を示す意味もあります。

 そこで、姫ちゃんが発行したありがとう券をママやパパやお兄ちゃんが使うとします。その場合、姫ちゃんの発行したありがとう券の裏に、自分のサインをすることで、そのありがとう券はその本人が発行したありがとう券と同じ意味になります。

 この方式で、家族のありがとう通貨の流れをシュミュレーションしてみます。
@ 姫ちゃんとママとの間のありがとう券に使い方
姫ちゃんが発行した「皿洗い券3日分」 ママが受け取った「皿洗い券3日分」
姫ちゃんは「皿洗い」を3日する。(ママがサインしたありがとう券を受け取る ママは姫ちゃんが発行した「皿洗い券」にサイン

Aママとパパとの間
姫ちゃんからもらった「風呂掃除券」にママはサインする パパは風呂掃除をして、ママから「風呂掃除券を受け取る。
Bパパと姫ちゃんとの間
姫ちゃんはパパがサインしてありがとう券を受け取る 姫ちゃんはパパから風呂掃除を頼まれる

C姫ちゃんとお兄ちゃんの間
お兄ちゃんはママから買い物を頼まれ、手伝う お兄ちゃんはママがサインしたありがとう券を受け取る
姫ちゃんは買い物を頼まれたけれど お兄ちゃんは姫ちゃんに買い物を頼む
・・・・・・・・・・・・・・・・・拒否する
パパは買い物をしてお兄ちゃんのサインしたありがとう券を受け取る お兄ちゃんは買い物をパパに頼む


7.ありがとう通貨が流通する意味


 このシミュレーションからいえることは、ありがとう通貨というのは、「人から受けたありがたい行為をそのまま他人に対して行う」というシステムです。
 そして、その行為は、与える方も、受ける方も自由に選択できるというものです。
 また、ありがとう通貨が使える相手は特定でなく誰に対しても使えることで、流通ができるシステムです。

 そして、このありがとう通貨システムがあることで、「自分が受けたありがたい行為をその相手に、相手でなくても、他人に与えたくなる環境ができるということです。