1.恩送り
心は過行く時の如く
2.恩と愛と感謝の心
そこには上下・多少関係がある
3.恩返しが模範だが
・一対一の上下・多少関係により恩返し・感謝返し・愛返しが強要になりやすい
・自由・平等関係による恩返し・感謝返し・愛返しは恩送り・感謝送り・愛送りになる
4.なぜ恩送りなのか?
- 人は生まれながらにして不自由不平等である
- 人は心のない物体のように作用反作用は不可能である
- 心ある人は恩送り・感謝送り・愛送りによって自分らしく、自由平等を他に広げられる
5.命も恩も薪の炎の如く
薪火相伝(しんかそうでん)
指窮於為薪 火傳也 不知其盡也
ー荘子:養生主第三ー
⇒現代訳
指は薪を為(すす)むるに窮するも、火は伝わる。
その尽くるを知らざるなり
⇒直訳
指で薪をおしすすめて火をたくが、
それをすることができなくなっても、火はつづいていく。
火がまったく無くなることはない
・恩の心は命の炎に譬えることができる
・人の身体は薪のように燃え尽きてしまうが
・人の心は薪の炎のように 新しい薪に燃え伝わり続けていく
・「親孝行したい時に親はなし」の諺のように親への恩返しは難しい
・恩は親から子、子から孫へと延々と続くように
恩送りが命の持続力になる
・人の大事な心である愛も感謝も返すのではなく
送ることが命の炎を伝え燃え続けられる