Archive for 10月, 2016

考えず五感で観じるマインドフルネス

月曜日, 10月 31st, 2016

座禅などの宗教性を取り去り、科学で瞑想の効果を確めたマインドフルネスが盛んになっている。

イギリスでは医療現場で、うつ病や不安症 パニック障害などのストレス治療に使われている。

うつ病においては再発率を抑える効果は抗うつ薬よりも大きい。(うつ病発生時には逆効果になりやすいので注意)

思考や認知など知的活動のまとめ役をする前頭葉にあるDLPFCの活動が大きくなる。

何もしないでリラックスしている状態では、頭の中の一部が活動的になり、それは丁度車のアイドリング状態になり、それをデフォルト モード ネットワークといい、脳の中でさまざまな雑念が浮かびそれがストレスを生み出す。

瞑想をすると、DIPFCが働くことでデフォルトモードネットワークがうまくコントロールされ、ストレスを感じなくなる。

雑念がぐつぐつ噴き出すと、自分がその雑念に飲み込まれ、考え過ぎてしまい、ストレスが増えてしまう。そこで、瞑想によって、「今いろいろ自分は考えているなと気付くこと」で、そうした雑念から意識を離して傍観する。自分の増粘だけでなく、自分の身体やまわりの環境の状態まで気付くことが訓練であり、ポイントである。

マインドフルネス方法

1.呼吸に注意を向ける・・息が入ると膨らみ、息が出ると縮みと唱え、その時大事なことは呼吸をコントロールしないこと、体に任せて追いかけていく感じでよい

2.雑念に気付き、呼吸に注意を戻す・・雑念が出たら、「雑念」と声をかけて、「呼吸」に戻りますと声をかける

3.いろんなものを同時に感じる・・注意のフォーカスを広げ、それをパノラマ的な注意ともいう。体全体の背すじとか接触面とか重心とかを感じ、雑念が出てきてもそれを漂わせておく、周りの音や空気の流れを同時に感じ取り、呼吸の膨らみと縮みに戻す。

4.瞼の裏に注意を向け、ゆっくりと目を開ける

瞑想は気付き、また目覚めであり、雑念に取り込まれると、寝ているのか起きているのかがわからない夢うつつ状態であるが、雑念から離れて、眺めている状態は目が覚めている状態なので眠くならない。

周りの空気とか音とか、自分の身体の状況とか全体を感じ取るのが瞑想が目指すところであり、毎日10分とか慣れてくると30分くらいするとよいし、自然の公園の中を考え事をしないで、歩くと、回りの刺激を五感で感じることは共通しており、同じ効果が得られる。

瞑想で脳の構造が変わる

毎日45分8週間行った結果、脳の海馬の灰白質の約5%大きくなり、これは新しい能力を身につけるときの脳の偏かに匹敵する。海馬は記憶や感情のコントロールにかかわる部分であり、ストレスをうけると損傷し、うつ病になる。さらに、不安や恐怖といったストレスに反応する偏桃体は5%減少していた。瞑想すると、損傷した海馬を回復させ、、過剰な偏桃体を抑えることで、ストレスを減らすことができる。

年齢に関係なく、脳は使うと変わってくるそれを脳の可塑性という。

瞑想は脳だけでなく、病気やストレスに関係している遺伝子の活動までも変わる

瞑想を一日しただけで、肥満・老化・がんなどに発展する慢性炎症に拘わっているRIPK2遺伝子の活動が下がることが解っている。

考えるより、五感で、感じていこうとするのがマインドフルネスである。

 

センテナリアン目指すかな

月曜日, 10月 31st, 2016

一世紀以上生きている人のことをセンテナリアンといい、日本では65,692人世界では約450,000人いる。

長寿にかかわるのは細胞老化・免疫応答の低下による弱い全身の炎症である慢性炎症(CRP)で、それが低いと長生きすることがわかった。

このCRPは人間ドックで調べることができ、1.00以上は異常、0.31~0.99は要注意、0.30以下は基準範囲である。

同じ遺伝子である一卵性双子の調査して、その寿命に大きく違いがでて、

遺伝要因は25%、環境要因は75%であることが解った。

世界の長寿スポットであるイタリア南部のアッチャローリの地中海料理(魚・オリーブオイル・ナッツ・野菜が多い)を欧州5か国の高齢者に1年食べさせた結果、3か国は慢性炎症が低くなったが、フランス・イギリスがほとんど変化がないことが解り、食事の効果は人種、ライフスタイル、性別などの要因で違ってくることも解った。

長寿村の中国巴馬ヤオ族自治県を調査して、腸内細菌が他とは異なることを発見した。

つまり、同じ食事であっても、人種・地域などの違いによって、炎症を抑える効果に違いがでる。日本なら魚・大豆やヒジキ・ニンジン・海藻・味噌汁の日本食が抗炎症成分がより効果があるともいえる。

イタリアのサルデーニァ島は男性の長寿率世界一で、男女比1:1(日本は1:9)で、その理由は、一日あたりの歩行距離8キロ、急こう配の地形、負荷の強い行動にあり、毛細血管の微小循環が良好であることが老廃物をより廃棄させることにつながっていた。

さらに、心の持ちようが慢性炎症を抑える。

満足度とCTRA遺伝子群の関係があり、ストレスがかかると働きが強くなり、満足度が増えると働きが弱くなる。CTRA遺伝子群が弱くなると、慢性炎症が抑えられる。

炎症を進める満足感は、自分の食欲・性欲・買い物・娯楽の快楽型であり、

炎症を抑える満足感は、ボランティア活動・世のために働く・家族を大切にする・アート作品を発表するなどの生きがい型である。

人間の脳や神経は社会とつながりお互いに助け合うよう生物学的にプログラムされていると考えられる。

世界最高齢のイタリアの116歳エンマ・モラーノさんはここ14年間一歩の外をでず、寝たきりだが、

「今ここにいて独り身でいることが一番幸せです」と答える。

70歳を超えると身体機能は衰えるが、80歳を超えると、今の環境を肯定的にとらえるポジティブ感情になっていく、老年的超越になる。

若者は良い印象と悪い印象は同じく記憶するが、高齢者は良い印象を悪い印象の倍記憶する。それが高齢者の独特な心理である。それは残された人生を感じ、自然とポジティブな感情へとなっていく。

記憶は衰えてきても、感情を司る前帯状皮質は衰えることはない。

1人寂しく過ごしていても、実は豊かで幸せな時間を生きていることが明らかになってきている。

100歳になると、急激に、より幸福感が増え、より生きがいを感じるようになっていく。

105歳になった医師日野原重明氏の2つのメッセージ

・新しいことを創(はじ)めることを忘れない限り、人はいつまでも若く生きることができる・・・マルティン・ブーバー

・・プロダクティブ エイジング 年をとっても観光のまま活躍し、社会にも貢献し続ける”生涯現役人生”が、人生のゴールである。Keep Going

また他のセンテナリアンの言葉

・せっかく生きたんだから 生きられるだけ一生懸命生きていこうと思っている

・人生を楽しむそれだけです。そこに秘訣などありません。

・老いるとはすてきなことです。なんとすばらしいことか!!

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私の親もその親もみな75歳で亡くなったので、私の寿命も75歳と思っていたが、どうやら、その遺伝的確率は25%で、私のポジティブな気の持ちようと、食と運動で、100歳を超えるセンテナリアンの仲間入りも75%のあるということだ。

となると、もっとゆったりとポレポレ生きられそうだ。

 

資本主義社会主義に代わる共有主義

木曜日, 10月 27th, 2016

お金のいらない社会はまだまだ夢想論の段階だと思っていたが

科学的方法と技術を駆使して、金銭ではなく、金銭の元になる資源(サービスも含む)を元にして、

それらをシェアする社会を構築していけば、無駄な金儲けや戦争や飢餓もなくなってくるだろうという提案をした工業デザイナーのジャックフレスコがいる。

彼の The Venus Project で、動画配信で、その提案をしている。その中のドキュメンタリー2016が解りやすい。

日本語訳にするには、字幕をクリックし、設定を自動翻訳し、その中の一番下の日本語にすればよい。

私の理解では、政府は政治家も金銭も必要のない、いわば人工知能のようなAIにまかせて、世界中のモノとサービスをシェアしていけるように活動していくプロジェクト社会の提案だろうと思う。

実際、どうやって。それを実現していくのかが、あまり解らないので、それがすぐに実現可能かどうかも不明だ。

 

共有経済として、実際的に動いているのが、金銭を介せずに、モノとサービスをやりとりする、オランダの共有型経済システム(動画46分あたり)である。

それはまさにご近所さんで、日用品の無料の貸し借りアプリであり、また、料理したものを利潤なしに材料費だけで分かち合えるアプリである。

日本でも使えるアプリとしてはグローバルネクストドアがあり、その使い方動動画もリンクされている

私が30余年もやってきた便利屋ゴリラ便のお金のいらないご近所さんモノとサービス交換アプリである。

これは現代の金銭システムと併用することで、うまく作用し、それがいつしか、高度な技術の資源の共有という形にまで発展できるだろうと思われる。

自由な生き方として、サラリーマンを嫌い、自分で事業を起こす方法を目指して、興した なんでも屋そして、ゴリラ便であったが、それが金銭経営的に無理だと諦めて、解散したが、

それが まさか、 スマトフォンアプリで、金銭も、また地域通貨もいらない、なんでも助け合いに発展でき、それがオランダから世界に波及してきて、自分がやってきたこと、理想としてきたことが、まさに無駄ではなかったと思えて、身が震える。

 

 

 

 

 

勝つことは致さねど負けぬ術は心得候

土曜日, 10月 22nd, 2016

あの武蔵が挑んだ柳生石舟斎の次男が柳生但馬守宗矩である。

柳生宗矩の言葉に

「勝つことは 致さねど 負けぬ術は 心得候」

とある。

この精神は相手に攻撃をけして仕掛けないで、受け身だけを行う武道としては合気道がある。

ただ、攻撃してくる相手をかわしているだけで、老齢であっても少しも息が上がっていない。

その原理を物理学で解明した学者がいる。

 

人は力を脳で把握するまで0.5秒かかる。

もし、人は阿呆になって無心になれば、

攻撃を受ける0.5秒前に動けることができ、

どんな攻撃も先にかわすことができるというものだ。

それで、

攻撃者は自分の攻撃する力ですっとんでしまうことになる。

 

勝とうとすることは 攻撃をしかけるということである。

負けぬ術とは阿呆になって、相手の攻撃より0.5秒早くかわすことである。

 

それは国を守ることにも応用でき、

けして他国を攻撃しないことはもちろんだが、

攻撃を受けても、防衛して戦おうとはせず、

普段の平和な生活をしながら、相手の攻撃を0.5秒早くかわす。

それは逃げても、隠れてもいいし、相手と子供のように遊んでもいい。

どんな約束も、すぐに忘れるような馬鹿を演じて、心身のおもむくままに生活していればいい。

つまり、

常に平和な心と態度がもっとも強い防衛術であり、

けして勝とうとはせず、けして負けぬ術でもある。

 

では、勝とうとする柔道ではどうするだろうか?

勝とうとする相手の重心の動きをとらえて、相手の重力と勝とうとする力で、自分から転げるようにしかける。

これは武道における

柳生宗矩が提唱する活人剣(かつにんけん)の極意が『無刀取り』であるが、

相手が刀で切りかかってきたときに、体に忍ばせた手裏剣のようなものを相手に指でとばし、

相手がひるんだスキに、すばやく相手の脇に回り込み、相手の刀を奪ってしまう技である。

 

活人剣とは殺人しようとする悪心を切る剣であり、実際には、殺す悪刀を奪う術のことである。

その場合、勝とうとする相手の心を一瞬目くらましさせるのが、手裏剣などで、気をそらす。

この三船十段が足技などのフェイントを使って、相手が勝とうとする心理から、

守ろう(負けまい)とする心理へと転換させることで、

相手が勝とうとする自らの力で転ぶようにしかけている。

 

けして、自分が相手に勝とうとはしていない。勝とうとみえるものはすべてフェイントにすぎない。

 

 

 

古代小麦は現在人のノアの箱舟かもしれない

水曜日, 10月 19th, 2016

古代小麦は英語で、スペルト小麦 spelt wheat というが、それはドイツ語の dinkel の英訳である。

この古代小麦は近年麦アレルギーがないということで、ドイツで注目され、栽培されるようになった。

ビール好きのドイツ人だから、この 古代麦で、ビールまで作って 飲んでいる。その古代麦の農場のドキュメントがあった

古代麦は日本のウイキペディアにはなく、ドイツのウイキペディアにスペルト小麦として掲載されている。

日本では、古代小麦を製粉して販売している愛知県西尾市にある水車で粉を引いていた明治からある西尾製粉社が

スペルト小麦の教科書」として説明している。

そこからリンクしていたカリョーでスペルト小麦25キロを注文したら、スペルト小麦粉がきてしまったので、種と交換ができないというので返金していただいた。

やむなく、ネットで、

古代小麦を栽培している長野県の麻績(おみも)村の地域おこし協力隊の「おみも」に連絡して

古代麦の種を分けてもらおうとしたら、断られた。

日本で唯一古代麦を栽培している大地堂さんと知り合いで、その種を分けてもらう際、

生産しても販売や譲渡はしないという約束があったためだと解った。

その大地堂でも古代小麦の種は販売していないので、

ドイツのアマゾンの海外通販に10キロ55€で売っていたので、それを送料込みで328.05€で購入した。

二週間以内に届くようなことを書いてあったが、はたして今年11月に種巻きできるか、待ちの状態だ。

私は梅雨入りする6月に、小麦を収穫し、陸稲種を播くのを同時に行っており、

古代小麦の実る時期が遅れると、陸稲の種まきの時期を失ってしまう。

今は早く6月に確実に実る品種「にしのあかり」を4年間栽培しているが、他の品種は遅いのでそれを懸念していたら、

なんと古代小麦を黄色く実る前の緑の穂で収穫して、粉にせず、お粥にすれば美味だというグリーンスペルトもあるというから、実に好都合な古代小麦である。

 

今、「健康は自然の中にある」というテーマを追及する余生であるが

この古代小麦の種はなんとノアの箱舟があったとされるアララト山の谷で発見され、

それが6000年前のものであり、栽培されていたというから、ロマンが膨らむ。

人類は小麦や稲を収穫量を増やしたり、加工しやすく、また美味しくするために、

なんども品種の改良をしてきた。今では除草剤に耐える品種として、放射線により遺伝子組み換えをして品種改良している。

だが、そうした品種の改良で得たものは、小麦アレルギーで、それが食べられない人も増えてきている。

ところが、古代小麦にように、少しも品種改良されなかった古代小麦は小麦アレルギーを起こすことなく、食べられている。

それは、進化という「よりよく」という人類のあくなき欲望が、自然から遠ざかり、そして病と飢饉に侵されていく退化ではないだろうか? そんな大きな疑問を抱かせてくれるのが、この古代小麦ディンケルである。