今のお金はドラッグでパチンコ玉だ

 昨日のソフトバンクの社長の孫正義さんのツイッターで、こんなものがあった。

親父は永遠に偉大です。 RT  佐野眞一の週刊ポスト連載。孫正義 の父三憲氏は舌好調。「携帯は金食い虫」「パチンコ屋は弱い者イジメ」「株取引は乞食」。「株で利益は不労所得」まったくその通り。息子を含む自己批判は、さらに大々的にやって欲しい
 息子である孫正義は今は携帯のシェアで争い、以前、テレビ朝日の株を買おうとしたことでも知られている。この親子の会話は実にお金の矛盾をついている。
  
 パチンコは10数年前に夢中になり、月20万円くらいの負けを出してもやめることができなくて困り果てたことがあった。パチンコは勝つとうれしくなってやりたくなるし、負けると悔しくて、またやりたくなる。そこで使われるお金は自分の生活費の100%以上になり、はては、借金してもやりたくなる自分自身の行為の矛盾が理解できずに途方に暮れたことがある。
  
 元うちのパチンコ好きなスタッフに彼女ができ、彼女からパチンコをやめるか、自分とつきあうかで、選択を攻められたことがあった。結局彼はパチンコを選ばざるをえなかった。また、娘の小学生の同級生の両親がパチンコにはまって、学校から帰っても、親はいなく、夕食の金だけ渡され、コンピニで買って、ほとんど1人暮らしをしていた。ニュースでは、赤ん坊を車に残して親がパチンコをしているうちに、その子が熱中症で死亡した記事もあった。
  
 ギャンブルは愛よりも強し!
 ギャンブルは心の麻薬 !
  
 と、思った。煙草も麻薬の一種であるため、それをやめることは非常に難しいように、ギャンブルもまたそれをやめることは同じく至難の技なのである。
  
 煙草をやめると、1.経済面 2.健康面 3.人間関係 4,安全面 5.清潔面 6,心の安心面 などが向上し、煙草を吸った時期は地獄であり、やめたときは天国に感じることができる。
 
 同じく、パチンコのようなギャンブルをやめると、1,経済面 2.自分や家族の時間 3.空しさからの解放 などが向上し、やめる前の地獄と、やめたあとの天国の差を実感することができる。
 
 健康に害があっても、煙草の栽培と販売と喫煙は法律で認められている。一方、さらに健康に害ある麻薬になる麻の栽培も販売も、喫煙は法律で禁止されている。パチンコは庶民の遊行として認められるが、博打や賭け麻雀は禁止されている。
 
 煙草と麻薬、そして、パチンコと賭博は本質的に同じであるが、それが遊びか犯罪かの区別はその程度によってされている。
 
 今のお金をこの面でみると、麻薬よりも犯罪性が高い洗脳奴隷であり、マネーゲームのギャンブル性は国を売買できるくらい巨額であり、その犯罪性は何千万の殺人を引き起こす戦争仕掛け人であり、その死の商人でもある。
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