今の日本の原発に対する姿勢をみていると、原発が海辺に並ぶモアイ像に見えてくる。
イースター島は、西暦900年頃にポリネシア人が入植し、12の領地に区分され、それぞれに最高首長が君臨していた。敵対する首長同士が競い合う形で巨石モアイ像が作成された
モアイ像の運搬および設置は、人力で行われ、その際、丸太や縄の作成に大量の木材を要した。
現在のイースター島には大きな樹木が全くないが、沼地の堆積物に含まれる花粉粒の調査で、かつては亜熱帯雨林に覆われていたことがわかっている。
薪の使用、火葬の習慣、畑造成、カヌーの作成などと並んで、石像の運搬や設置により、森林破壊が進んだ。 食糧資源も、乱獲の影響で激減した。 森林破壊がほぼ完成した17世紀には、内乱が頻発し、イースター島社会は崩壊した。
資源の過剰開発と部落の競い合いによって、自滅した社会として、イースター島は地球の未来をうつす鏡になっている。
世界は今エネルギーや富の獲得競争をして、世界中の森林を伐採し、エネルギーとして石油獲得に競っている。日本はとくに原子力エネルギーを獲得しようと、その資源枯渇も、またその廃棄物処理技術もないままに、次々と原子力発電所を作っている。
しかし、原子力はウランという枯渇する資源に頼るだけでなく、その最終廃棄ができないという、再生できない。そして、今回の福島原発のような事故が起きた場合、そこに永遠に住めなくなるだけでなく、空と海を放射能汚染して、そこから得る大地の野菜や海の魚介類は食べられなくなり、水も飲めなくなる。
放射能が安全になるためには、10万年もかかることで、ほとんど日本全土に住めない、住めても生活資源がない土地になる。
これは、まさにモアイ像をどんどん建造するために、資源の乱獲し、そこは砂漠化してしまったように、原発を次々建造して、海や空や大地を放射能で汚染させて、日本中が住めなってしまうことが予測できる。
今日のニュースをみてびっくりした。
「低レベル汚染水 海へ放出開始」
なんと、海への汚染水を食い止めるどころか、自ら海に放出するという自滅する道を行き始めたのである。
そして、海に流失した目に見えない放射能物質を、まったく効果が期待できない、オイルフェンス(シルトフェンス)で食い止めようとしている。
一番問題になのは、高濃度の放射能汚染水流失が毎時????トン続いていて、それが止められないでいる。
これは20㎝くらいの穴であるが、これを塞ぐのに、数ヶ月かかるというから、驚きである。もし、その水が毎時1万人もの命を奪う毒薬だったら、そんな流ちょうなことをいってられないだろう。
素人なりに考えたって、そんなに難しいことではない。20㎝くらいのもので防げばいいだけではないか。圧力があって防げないのなら、それを重機で押しつけるようにすればいいだけだ。一体、日米軍隊はなにをしているのだろうか? 土建屋さんだって、自分の機械ですぐできるはずだ。
もっと簡単にするには、鉛弾丸とゴム弾交互にをその穴に向かって打ち込んでいけばいいではないか。
もっと、先のことを考えれば、低レベルだろうと高レベルだろうと、汚染水を海に流失させないためには、水を循環させればいいのである。
漏れる20㎝の穴に水を吸い上げるポンプホースを入れ込む、それを冷却水として流し、循環させればいいだけである。
***PS
早朝に、4月2日漏れを発見してから、4日ぶりで押さえられた。その方法は「石を詰めた層まで通じる穴を8つ掘って、そこから「水ガラス」と呼ばれる特殊な薬剤を6000リットル流し込み、水の通り道を塞いだ」
すぐやればできるではないか。どうして4日もかかるんだ?
*****
海に流失する原因は素人だろうと、すぐにわかるはずである。毎時新たな冷却水として、1号機6トン、2号機8トン、3号機7トンを流し込んでいるからである。しかも、その前に何百万トンもの海水を原子炉に流し込んだのだから、海に流れ込むことは誰でも予想できたはずである。
そもそも穴があいて冷却水が循環できないことがわかっていながら、あとあとのことを考えずに、とめどめもなく放射能で日本や世界従を汚染させてしまっている。
この解決はけして海にも空にも放射能を放出しないことである。ただ循環させてその水を保管閉じこめることなのである。
そもその原発そのものも、その最終廃棄物を地球のどこにも捨て場所がないことがわかっていて、原発をどんどん作っていることに起因するのである。
どんどん食べて、その糞尿を排出できないで、便秘になり、腹痛のなり、腹を突き破るのが今回の事故である。
空にも海にも排出できない放射能物質を作り出すこと自体、それはけして作ってはならない原発である。もし、作りつづけてしまったら、地球上の人類だけでなく、生物すべてを全滅においやることになるのは明確に予測できることである。
では、今回の事故がなかったら、冷却水は完璧に循環できたであろうか? また、放射能物質は空中に漏れることはなかったであろうか? その完璧な技術はないことが、今回の事故でよくわかることだ。
放射能物質を完全に防ぐことはできないことは、通常の運転でも被爆することが報告されていることからも明確である。人間は神のように完璧ではない。どんなものも100%閉じこめることはできない。地球は一つであり、それはすべてなんらかに形で繋がっているからであり、地球と空に繋がらないものはありえないという事実からも明確な理論である。
つまり、放射能物質を捨てるところがない以上、けしてそれを製造してはいけないのである。もし、製造したら、イースター島のように日本がなるだろう。
海に沿う 原発残し 日本散る
水も循環してこそ、生きている
生き物も生と死を繰り返し、存続している。
ゴミ捨て場所なく、電気食べ続ければ 全土そのゴミで埋め尽くされる。
循環できるエネルギー 再生可能なエネルギーしか 人は取り出してはいけない。
この自然の原理を学ぶならば、脱原発して、再生エネルギーへと即転換していくことが、日本の国土と空と海とそして、命そのものを守ることができる。
斉藤和義「ずっとウソだった」の歌
作詞作曲:斉藤和義
「ずっとウソだった」
この国を歩けば原発が54基
教科書もCMも言ってたよ安全です
俺たちを騙して言い訳は「想定外」
懐かしいあの空くすぐったい黒い雨
ずっとウソだったんだぜ やっぱバレてしまったな
ほんとウソだったんだぜ 原子力は安全です
ずっと嘘だったんだぜ ほうれん草食いてぇなあ
ほんと嘘だったんだぜ 気づいてたろうこの事態
風に舞う放射能はもう止められない
何人が被爆すれば気がついてくれるのこの国の政府
この街を離れてうまい水見つけたかい?
教えてよやっぱいいやもうどこも逃げ場はない
ずっとクソだったんだぜ 東電も北電も中電も九電ももう夢ばかり見てないけど
ずっとクソだったんだぜ それでも続ける気だ
ほんとクソだったんだぜ 何かがしたいこの気持ち
ずっと嘘だったんだぜ ほんとクソだったんだ