「もしお金がなかったら?」と想定したら、二つの要素
「衣食住」と「自分の権利」を観察できる。それはいわば、
になる。現通貨は「自分のもの」と主張するマネーゲーム9 対 「みんなのもの」と主張する実体経済1の割合になっている。
実にバランスが悪い。。安定からいくと、両者は五分五分が丁度いい!
そこで、お金が「自分の自由」と「みんなの暮らし」が五分五分になるような仕組みを考えてみた。
もし、人類がブッシュマンの1部族であったなら、若者男子が狩猟してえた食べ物を部族全員に平等に分配するだろう。
それはみんなが協力して生きるためにはもっとも大事な政治である。この地球の食料分配をするさいの計算がお金の役目になる。それを基本とした分配通貨というものを考えた。
また、「人はパンのみで生きるにあらず」で、「自由」を最も必要とする人間であるので、パン以外の人間の楽しみを自由競争になるような分配通貨を考えた。自由競争において、公正をきたすために、人間は生まれながらにして平等であることを念頭におき、いわば、ゲームに際して、みな同じ分だけの点数を与え、その中で競えるようにした。
1.分配通貨とは、加盟国で生産された食料を平等に分配する通貨である。
加盟国とは、例えば、ヨーロッパ各国みな違った通貨であったものが、ユーローという一つの通貨にすることを承認した国々という意味である。
2.通貨発行最高額は加盟国の総生産額(GDP)にする。
これは、世界各国の中央銀行が無制限に通貨を発行することで、その価値価格が上がり下がりすることを防止するためである。
3,通貨単位は分配を表すshareシェアにして、当初は現在の基軸通貨1ドル(1$)=1シェア(1s)にする。
4.分配通貨の交換は一方通行で、しかも月変動相場制にする。
現通貨のドルや円やユーローを分配通貨に両替することはできるが、分配通貨を各国通貨には両替できない。
そして、その両替は毎月の変動相場によって、決定される。
これは、各国通貨が自由に発行でき、かつ、自由金利が設定できるため、その価値観が毎日変動する通貨に対して、分配通貨は発行総額も利率が一定に決められる。各国通貨の変動為替相場の差益をねらって、投資金儲けするマネーゲームができないようにし、より実体経済を安定保護するためである。
5,分配通貨バンクは電子バンクである。
今は、、実際に銀行の建物がなくても、新生銀行のように、ネットによる電子マネーで銀行はできる。ネットは無駄な経費を大幅に削減でき、かつ、無国籍で、いついかなる場所でも活動ができる。
なお、加盟各国は毎月の閣議決定も電子会議で行い、みな一同に会する必要がない。
6,加盟国の加入者全員、分配バンクから、VISAのようなクレジットカードが一枚送呈され、毎月100シェア(s)与えられる。
加入者は毎月一定の最低生活保障としてのベーシック・インカムが100s与えられるが、仕事をして、分配通貨を貰ったものはすべて一月以内に同じ分配バンクのATMに入金する。そして毎月、加盟国の総発行総額に対して、加盟する人全員に100s分だけ分配できる分だけの比率の税金が差し引かれる。
例えば、加盟人数が100人いて、分配預金総額が20000sだった場合、月に必要なBI(ベーシック・インカムは100sなので、100s×100人=10000sになる。そのため、各加盟の100人全員から、50%の分配税が引かれ、かつ、100s入金される。銀行預金が10sだった場合、50%の5s引かれ、100s振り込まれ、残金は105sになる。銀行預金が1000sだった場合は、500s引かれ、100s振り込まれる。残金は600sになる。
そのため、加盟人数が多ければ多いほど、分配税率は下がって、5%くらいになると予想できる。
7.分配通貨紙幣は通用期間が1ヶ月である。
通常商品の売買はまだ紙幣が多い。預金から税金が引かれまいとして、紙幣に交換する人も多くなることを防止するために、紙幣は分配バンクATMから紙幣を引き出してから1ヶ月の通用期間がされる。それを受け取った業者は受け取った紙幣をバンクに入金できる期間を1ヶ月にする。こうして、分配マネーは電子マネーとして、自動的に入金、引き出しが中央で行えることになる。
なお、通常のお店による売買は、電話回線を使ったクレジットで買い物ができる。その場合、クレジットは預金額の2倍の額までであり、無利子である。
8.分配通貨による貸借はすべて無利子である。
現通貨が必ず利子が付くことで、信用創造が生まれ、各銀行が自由にお金を製造することができている。そのため、金融不安は常に存在する。これを防止し、安定的に、分配通貨を流通させるには無利子にするしか方法はない。
なお、銀行業務における手数料はそれを扱う分配通貨の額によって決められないで、公務員のように、生活でいる一定の給与が与えられる手数料を分配バンクからもらえるようにする。つまり、1億円を貸しても、1000円貸しても、その手数料は同じになる。
9.株や不動産などの売買の総額は一定に規制される。
現通貨における株や不動産の売買による投資において、需要と供給のバランスにおいて、自由にその価格が決定される。そのため、市場は価格暴騰、暴落の危険性がたぶんにあり、金融危機は繰り返される。
これは、AとBの二人の間で一つ商品が売買され、決定される価格にみることができる。
例えば、AもBも無制限(自由市場)にお金を持って「いたら、二人の間で無制限(借金もできる)にその商品価格は暴騰したり、暴落したりするが、もし、AとBの持ち金の総額が200円で、借金もその倍の200円しかできない規制があった場合は、この一つの商品の価格は400円以内で納まることになる。もし、商品が2つあったら、商品総額は400円以内になる。
つまり、分配貨幣発行総額を決め、株式総額、不動産総額を加盟国で決めさえすれば、その価格は暴騰暴落することはいっさいなくなる。
これは自由競争が公正に成立できる原理である。自分というのは全体の中の自己の分配と文字通りの意味で、全体の総額が決められないと、自由競争は公正にはできないのである。
10,分配通貨と交換された各国通貨はすべて廃棄する。
現在、各国通貨の発行総額で地球をいくつも買うことができ、現在ある売買できる商品の4倍ものお金が出回っている。
いわば金余りの時代である。そのお金の本質はほとんどが借金である。そんなにお金があっても、お金がなくて、餓死する人は毎日3万人、毎年約1,000万人いる。 それに、世界をリードするアメリカの国債は2200兆円もあり、もう全額償還できる金額ではない。
こうした格差と矛盾を多くするのは借金が無制限にできる通貨の問題なのである。この借金財政を健全な通貨によって、是正するには分配通貨に交換された各国紙幣で、各国の国債を買い占め、それを破棄することで、健全財政にもどし、かつ、世界が流通するお金の総額を規制することが必要である。
11.分配通貨流通予測
各国通貨の発行総額と借金総額が膨れあがるのを防止し、健全な世界のGDPに合わせた通貨総額にするために、一方向交換可能な分配通貨が有効になる。交換比率が変化する。
この為替率は毎月の変動相場で決められる。また、 一定の総額と一方向の交換なので、この変動相場は分配通貨が高くなるが、低くなることはない。
1ドルが1シェアであったものが、交換が増えることで、分配通貨が高くなり、現通貨が安くなり、10ドルが1シェアにもなってくると予想される。
最終的に、加盟国は増え、分配通貨発行額は加盟国のGDP総額に近づいてくるだろう。
各国の税金と物価は、各国の政策によって、税金も違っている。そうした税金もそのまま維持される。
例えば、消費税の違ったとしても、分配通貨による税収の違いがでてくるだけで、その国のGDPに違いはないし、各国の物価も分配通貨による変動はない。
各国の税金を現通貨で納めてもいいし、分配通貨で納めてもいい、分配バンクは単に加盟国の加盟する人全員に必要な食料費を等しく分売するためのもので、そこから差し引かれるのは分配のための金額だけである。
しかし、国や地方で徴収された分配通貨に対しても、その通貨だけは、分配バンクに入金してもらい、その総額が管理される必要がある。
また、特に、この分配通貨が必要な国は、飢餓が多い国と、借金の多い国が加盟することが必要になる。一人の飢餓も地球上から出さないことが分配通貨の目的であるからだ。その加盟にあたって、近隣に限定する必要はない。お金は国籍も、地域も、民族も、宗教も、職業も、地位も関係なく流通するからである。
なにか、新しい考え方ですね・・・
これは、安部さんが言ってる陰陽の経済論とはちがうんですね。
田中優さんは、地域通貨は外の経済がインフレの時には、効果があるけど、
デフレの時には動かなくなると言っています。
たぶん、、、シェアというお金の価値が上がれば、やはりお金というのは、
グローバルに向かっていくような気もします。
どうなんでしょうね。
実際には、土地でとれたものをその場で食べることが輸送費もかからず、
体に合った一番いい状態になるので、
私としては、地域通貨の形でローカルに、経済を変えていく方がいいような気がします。
コーヒー、チョコレート、バナナ、アルミといった途上国の自給率を下げている生産物を、使うことをやめて、それぞれの国にあった畑を作らせてあげる方がいいような。。。
(^^;)でも、これが一番!とも言えませんが。
>pikaさん
さっそくのコメントありがとうございます。
ちょっと、説明不足だったかもしれません。
分配通貨の目的を「食料分配」にしたため、誤解されてしまったようです。
実は、この食料分配は最低生活保障BIの衣食住を象徴させたものです。そして、飢餓で苦しむ人に対して日本人として何ができるかを想定しています。
そのため、食料の自給率をあげることとは関係ありません。それはお金のシステムではなく、各地域や各国がとりくむべき最優先される政策ではないでしょうか。
この分配通貨は地域通貨としても使えます。但し、国がこの分配通貨を法貨として認めることが最低限必要になります。それによって、その地域通貨は日本人の誰でも通用でき、かつ、国や公共団体の税金を地域通貨でも支払うことができることになります。しかも、企業の給与も地域通貨での支払いが可能になります。
お金の特性は国や地域を限定しないだけでなく、どんな種類の商品交換も可能であることです。その特性を大いに使うことで、その流通が促進されます。
この分配通貨は地域を絞るのではなく、お金がもっとも有効に使われる食費(ベーシック・インカムの一部)に絞った額の月1万円生活から始めようとしたものです。
余裕のある人は遊興費でもいいし、貧しい人は食費でもいいのです。そのお金がきちんと回ればいいのですから。
それはそうと、
>安部さんが言ってる陰陽の経済論
はどこで知ることができますか? 教えてください。
これですかね?
Anti-Rothschild Alliance
陽経済と陰経済
http://www.anti-rothschild.net/truth/part1/05/part1_61.html
>pennyroyal milkteaさん
教えていただきありがとうございます。
>陽経済と陰経済
安部さんの説明読みました。具体的ではないですが、理論は納得できました。
ただ、お金の特性は常に陽で、外に向かっています。その特性がすべての人に使用され、すべての商品と交換されるからです。
お金が陰に向かったら、それはお金ではなく、商品券になります。
商品券は業界加盟店で発行できるように、地域通貨もNPO団体が自由に発行できます。
そのため、その地域での食料自給率をあげるためには陰による、商品券や地域通貨が有効で、陽であるお金はそれに向いていません。
そこで、食料自給率をあげるために、食料のみ交換できる商品券を日本(世界の中の一地域)国内で、この分配通貨のような方法で、流通促進できます。
毎月、1億2千万人の日本人に、食料商品券または電子ポイントを1万円分贈呈します。単位は1food(1f)、そして、それを受け取った業者や農家は食料銀行に預けます。そして、その総額を日本のGDPの理想的な食料生産量にあわせた比率で発行します。そして、発行総額の中から、毎月の食料商品券を配れるように自動引き落とされます。
この方法だと、農家や食料業者が、日本人すべての食費を負担することになって、不公平です。そこで、お金が必要になります。毎月の1万円の食料商品券を配るためには、毎月半額の5000円の会費を食料銀行に納めることにすれば、可能になります。
つまり、交換比率は、2food=1円 になります。この比率を調整することによって、食料自給率を調整することが可能になります。