矛を治めるは笑いなり

 イラクで、アメリカ兵がその村の宗教指導者に会いにいった。しかし、そこの住民はアメリカ兵がつかまえにやってきたと勘違いして、「帰れ!」と住民は怒った。
 そこで、指揮官が「grin (歯を見せて笑え)!」と命令した。すると奇跡が起きた。住民はアメリカ兵に敵意がないことを知って、smile(微笑)したのだ。
  
 参考:NHKスペシャル ヒューマン第一集 でこの場面を放送されている。

 人類の歴史において、隣国や隣部族同士は常に争いがあり、軍事的衝突がある。これは移動する狩猟生活から、定住する農耕生活に変わったときから、自分のなわばりを死守する集団行動である。

 日本は海に囲まれていても、隣国とのいさかいは治まることは難しい。中国、ロシア、韓国との島の領有権で争いがある。

 こうした問題を治めるためには、お互いの二国間だけでは治まりができない。第三者が必要であり、その第三者が、お互いの関係諸国全体でないと治まりが付かない。

 二国間での争いを二国間で治めようとすると、最終的に生死をかける武力闘争の勝敗で決着をつけるしか道がなくなる。

 これが、各国の防衛軍事力の必要性なのである。今問題となっている普天間米軍基地や核の問題も武力防衛が基本になっていて、部族民のヤリと大して替わりがない。

 あなたの家庭と隣の家庭の争いを治めるときに、ピストルは必要かどうかの問題と同じである。その場合、武力を持つ警察や軍隊で解決できるだろうか? それはできないだろう。できるのは、両者が加盟する国の法律である。

  国際間の紛争を解決できるのは武力ではなく、国際法である。しかし、今の国際法が単なる和平案でしかなく、実行力がない場合は国際紛争解決はできない。

 現在、多くの問題解決で最も有効なのは金である。

 「ペンは剣よりも強し」
 これをさらに発展させると、
 「金はペンよりも強し」
 「笑いは金よりも強し」 

 武力制裁ができない商いの世界では銀行取引ができない「ブラックリスト」を作ってそのかわりにしている。

 例えば、北東四島の領有権について、日本が国際法に訴えるとする。その結果、日本の領有権が認められたとする。その実行は武力では解決できない。国際法に加盟する国連諸国は国際法に違反するロシアをブラックリストに載せ、ロシアとの貿易などの一切の金銭取引を停止する処置をすると、解決ができることになる。

 人類ホモサピエンスが地球上で生存発展できたのは協力と分かち合いのDNAであるならば、武力で治めようとしたネアンデルタール人の絶滅種に見習うべきであろう。

 世界の防衛問題は武力ではなく、国際法による協力で金と笑いで解決できるものである。

 

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