働くために学ぶのではなく学ぶために学ぶ

昨日のBI講演会の懇親会で、東京賢治の学校の理事をしている相宮さんと話していたら、

今の学校教育についての話になり、そこで印象深い言葉が相宮さんから出た、

働くために学ぶのではなく学ぶために学ぶ

 んです。当方は働くために学ぶと思いこんでいたので、この言葉は実に新鮮だった。私自身は働くとは文字通り人が動くことで、生きることだと思っている。でも、相宮さんが発言した「働く」とは「所得を得る」ことだと、思うとやたらに、この言葉がしっくりと自分に入ってきた。

 実は、昨日のメインテーマは「所得と教育」を分けようとする、古山明男講師だった。

彼が最も主張したい内容は下記である。

「労働訓練としての教育」から脱して「個性を伸ばす教育」にする。

 現在の教育は労働訓練として

1.休まないこと。机に座っていること

2.無味乾燥さに耐える

3.個人ごとの評定点のために働く

4.何を手に入れても満足しない

5,目標に向かって努力する

6.賞を欲しがり、罰を察する

7,学校の仕事を家庭に持ち越す

8.教師生徒、先輩後輩の序列を作る

 親も教師も、子供のそれに必死である。しかし、そこから育った生徒は

「自分が何をしていいのかわからない」

 ニート、フリータ、不登校、退学者を増産している。

 余談:「やりたいことがないヤツは社会起業家になれ・・山本繁 NPOコトバノアトリエ主催

 この未来の子供たちの現状を救うためにはベーシック・インカムしかない。

そして、未来の教育は

1,労働訓練から個性を伸ばす教育に

2,家庭的教室

3.目的遂行→感受性と創造性

4,総合的人間発達の評価

 新しい国家、経済、文化を担う人たちを生み出す。

いわば、生産ロボットではなく、人格形成が目的になる。そのためには生活費を稼ぐ労苦から解放されなくてはならない。

ベーシック・インカムでは

労働と所得の分離

 がもっとも大事である、

教育では

 教育と所得の分離

 がもっとも大事になる。

 相宮さんの発言を正確に訳すと、

「所得ロボットのために学ぶのでなく、人間らしく生きるために学ぶ」

 ということになるだろう。

懇親会で、古山明男講師に質問した。

減価するe¥(新通貨)を何も日本銀行券以外に作る必要はないと思います。

 日本銀行券を減価するe¥(新通貨)にすればいいです。どちらも、国会の法案を通すなら、やたら雑務が増える併用通貨も、日本円を減価するe¥(新通貨)の法案も、同じ手間です」

 といったら、古山さん、大笑いして、言葉が出なかった。

「つまり、手数料、両替料をとるのはドル相手でいいでしょう。」

「あはは・・・・」

 とにかく、笑いがおさまらないので、返事をききそこねた。

なお、古山さんのアイデアである減価するe¥は、その財源を国債100兆円で、10年後に償還する発想だ。

その金利付き100兆円国債は、月1%の税金(使用料)を徴収して、10年後に全額償還できる計算だ。関さんの政府貨幣である国民配当100兆円よりも、信用があり、かつ、国債によるので超インフレが起こることはない利点がある。

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働くために学ぶのではなく学ぶために学ぶ への4件のフィードバック

  1. miyuki のコメント:

    きっと、ごんさんの提案が、思いもよらないシンプルさで
    痛快だったのかも知れませんね。 
    本当に「面白い」と感じたんでしょう。
    シンプルで有れば、実現にも手間が掛からないですよね。

  2. ゴン のコメント:

    >mikyuki さん

     東京のBI講演も気になったでしょう。
     私の場合、基本的な知識がないので、自分なりに、簡単に考えてしまうようです。

     懇親会で、フォーラム・スリーの人と話で、今の円の所有権があるという話になったんです。話がなぜかかみあわないので、つい、こんなことを言ってしまいました。

    「今の円の所有権は、日本銀行だけですよ。円には日本銀行としか、名前は書かれてないでしょう。円の発行者がその所有者なんです。それ以外はみな借りているだけにすぎないと思うですが」

     シンプルな考えはできるのですが、実現に近いのかは?????わかりません!

  3. pennyroyal milktea のコメント:

    >日本銀行券を減価する(新通貨)にすればいい

    「1000兆円の焚き火」
    http://sun.ap.teacup.com/souun/239.html
    この記事のようなウルトラCが実施され、「利子取得の禁止」が広まれば可能だと思います。

  4. ゴン のコメント:

    >pennyroyal milkteaさん

     >1000兆円の焚き火
     蔭で、それをするしかない状況ですが、表向きはきちんと1000兆円償還したということにつくろうと思います。

     これは、戦後多数の戦時国債を発行して、それを燃やす(日銀が償還)にあたって、新円の発行をしたんです。もちろん、超インフレになりました。そのころの1円は今では10000円に相当するでしょう。

     同じ金銭システムすると、歴史は繰り返すのですね。昔は戦争、今は投資、・・・もし、減価する貨幣とベーシック・インカムをしないと、この金融恐慌は繰り返すことになりますね、きっと。

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