アダムとイヴの経済学

エデンの園に、梨を年2個栽培するアダムとリンゴを年2個栽培するイブが住んでしました。

  

 二人は余った梨とリンゴを交換しやすいようにお金を使うことにしました。
 アダムの梨1個も、イブのリンゴ1個も100円と評価して、お金を200円発行し、それぞれの資産(梨とリンゴ)評価して、100円ずつ所有しました。

 

ある年、イブはリンゴを一個も栽培できず、アダムから梨1個を買って生きることができました。

翌年も、アダムは梨を2個栽培できましたが、イブは病気をしてリンゴを1個の栽培できませんでした。

イブはアダムに年利10%で100円借り、アダムの梨を買いました 。

 

イブの病気はその後8年間も回復しなかったのでアダムから毎年借金を繰り返して梨を買い生き延びました。

その結果、アダムは例年2個の梨を生産し、現金200円債券1257円の資産を持ちましたが、イヴは資産がなく、アダムへの借金返済1257円のための労働が課せられていました。

アダムはイブの生活保障するために、梨を買う際に、消費税20%かけて、その税額をイブに渡すことにしました。そのため、梨の価格は一個120円に値上がりました。

 

 イブはアダムからもらった20円の社会保障費にアダムからまた利息10%で100円を借りて、梨1っこを買い、自分の命をつなぎました。

 その結果、アダムは年2個の梨生産者であり、資産1587円を持つ資産者になり、
イブは借金1387円をかかえ、それを労働で返却せざるをえなくなりました。そうして、アダムとイブの貧富の差はますます大きくなっていったのです。

 

▼では一体どうしたら、税と社会保障の一体改革ができるでしょうか?

それは、消費税ではなく、資産の保有税をかけると可能になります。

アダムの資産1587円に対して、保有税6%課税すると、100円の社会保障費としてイブに毎年あげられます。

 

 または、1年の期限通貨100円を発行して、毎年、アダムとイブにベーシックインカム配布すると、イブはその期限通貨100円でアダムの梨を毎年買えて、生き延びることができるようになります。

 アダムとイブが逆の立場になったとしても、お互いの命を守れるようになることができます。

 

詳細は「お金ってなんだ?」のHP、「8.アダムとイブの経済学」

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