さらに考えたら、最初に自分のBI口座に寄付するのではなく、ベイシックインカム総合口座に寄付して、一定日に参加者全員の口座に平等に振り分ければもっと簡単だ。
被災者支援の寄付金口座があり、そこに自由にいくらでも送金でき、かなりの金額が集まっても、その使い道がわからず、そのままになってしまうのが現状だ。もし、その寄付金を被災者全員に平等に分けて送金するとすれば、残ることも、不正使用もない。
この被災者支援口座の代わりに、ベイシックインカム基金口座を開き、そこに振り込んでもらい、それを振り込み者全員で平等に分配して、返金する。
これが本当にうまく稼働するかどうかはやってみなければわからないが、このベイシックインカム基金とはいわば宝くじの逆である。みんな1枚100円の宝くじを買い、100万人のうち、1人だけ1億円当選するのが宝くじだ。ベイシックインカム基金とは参加者の一人が1億円寄付すれば、みんな100円もらえるようなものである。
問題ははたしてベイシックインカム基金に寄付するかどうかである。それは想像するに、案外国や自治体に寄付するよりも、安心してみんなで使ってもらえるというのは確かであるから、意外に寄付しやすいし、まして、自分のところにも入ってきて、一人あたりのベイシックインカムの金額がわかるので、寄付金よりも多くもどってきたら、次回からはもっと多く寄付をしようとする気になるのではないだろうか。
なぜなら、寄付したいと思うのは人に役に立ちたいと願っているからだ。
また、ベイシックインカムで生きながらえたならば、後でその恩返しをしようとして、その何倍も寄付しようすることが生き甲斐になるのではないだろうか。