細川都知事選は負けても脱原発運動は進化した

細川&小泉都知事選の戦いにすっかり魅了され、山梨県民である私が、生まれて始めて 最も嫌いだった電話による選挙活動をした。おかげで、だいぶ不評を食らったが、解ったことは原発再稼働に対する危機感がほとんどないこと、選挙にはほとんど期待していないことだった。雪が降らなくても投票率は悪かっただろうとも思う。

都知事選が終わってすぐなんと、私が住む山梨に大雪が降り、うちのビニールハウスが全壊したが、その被害は自分のところだけかと思っていたら、5日後に多くのビニールハウスが被害あったことを知った。

この山梨の大雪被害は当初ネットの伊藤隼也氏がツイッターで山梨非常時宣言をしたが、多くのフォロー者は信じなかった。でも、信じてすぐに行動したのが岩上安身である。さらに、ツイッターのハッシュタグを利用した「#市民災害対策本部」でツイキャスをライブ放送したのも画期的である。

細川都知事選をほとんど放送しなかったマスコミに対して、ネット選挙してツイキャスによる細川&小泉とその応援団を生放送した。もちろん、他の候補者応援も同じだった。こうしたネット選挙のパイオニアは家入氏であるが、山梨大雪災害には無関心だった。都知事選の候補者全員無関心であり、特にひどかったのは、東京の奥多摩青梅檜原村は6日後の今も孤立状態であるというのに、彼のブログにはまったくその話題もなく、金曜日にはソチ五輪に行きますというのであきれてしまう。

泉田新潟県知事のすばやい除雪車の応援、長野県佐久市長がツイッターを利用して災害情報を発信も含めて、今後の災害対策や選挙活動、国や地方自治体の活動、またマスコミ活動に関しても、大きな変革をする必要性が指摘されている。

東京都知事選が日本全体の問題であったことは、即脱原発をしないと大変な危機を招くこと、また、そうした災害に備えて、日頃からその対策を機敏にでできるようにする必要性が叫ばれている。

思うに、都知事選の投票率が46%であったことからも、脱原発運動の最大の敵は日本国民の無関心であろう。

山梨大雪災害の初動で活躍したのは、都知事選で宇都宮氏を応援した財政が厳しくも活動した岩上氏たちであろう。応援された宇都宮氏が何かしらの応援を岩上氏たちにしなかったのは非常としか思えない。はっきりいって、脱原発運動をしていて宇都宮を応援した者たちは単に宇都宮の虚栄心に利用されていたにすぎないし、自分たちが騙されていたことにも気がつかない、純粋でまったく善良なのである。

宇都宮は口のうまい某新興宗教の教祖のようだ。というのは、私は海外も含めて多くの新興宗教の教祖を知っていて、何度も騙されてきた経験もあり、そうした教祖の類似性を強く感じるからである。宇都宮のフォローは20500人もあり、私のフォロワーでもあるが、いろいろつぶやくがまったく読んでいないことはそのフォロー数からもいえる。単にフォロワーを増やそうとしているだけだ。それに、都知事戦後はどんちゃん騒ぎしたブログで、一言翌日心配していますとのべ、その対策は国土交通省のツイッターへ投げ売りだ。どうして支援者は彼が偽善者だということに気が付かないのだろう。これは一度彼に陶酔してしまうと、その洗脳から抜けきれない信者と同じであろう。

こうした教祖の洗脳から脱却するチャンスは教祖のスキャンダルである。特に、彼が共産党代表と一緒に細川候補より投票を上回ったという勝利で笑う姿は決定的なスキャンダルであるのだが、それで目の覚めない脱原発支援者はかなりの重傷である。

タイやウクライナで、反政府デモによる死者も出ている。細川都知事選において、共産・社民が利用する反政府デモと、党とは関係なく純粋な脱原発運動とは二分されたことは大きい。自民党をつぶすのを目的にすることと、脱原発を実現する目的とは相いれないものである。それがはっきりした成果は大きい。

ツイッターとツイキャスを使っての選挙やボランティアや自治体や国造り そして、反政府運動とは統一しない純粋な脱原発運動が目覚めたことの意義は細川都知事選が負けても大きな前進だったといえるだろう。

 

 

 

 

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