経済格差縮小案

現在の法律や政治家では新通貨発行も ベイシック・インカムも無理であろう。
国民や政治家を納得させる現行法でできる案を出したい。
現通貨の欠陥は必然的に経済格差が広がっていき
世界は1%の人間が99%の人間を支配するまでになっている。
この差を縮小していかないと 国民の不満が爆発し それが内乱 国際紛争 金融崩壊と進んでしまう。
それは1%の富裕者にとっても 99%の貧しき者にとっても困る結果になる。

* 自動的経済格差調整案

各国の中央銀行が貨幣を発行し管理しているので、経済格差を縮小できる者は中央銀行だけである。
貨幣は現金 預貯金電子マネー 株券 債権 外国通貨 不動産 などであるが
その中で プラスの利息とは逆にマイナスの利息として貯蓄税を銀行がコンピュータで自動的に徴収することができるのは預貯金電子マネーだけである。

例えば 100人の預貯金がいて全電子マネー流通量が100万円であったとする。
現在の所得格差が1:99だとしたら
金持ちAさんの預貯金99万円 Bさん以下99人の預貯金の合計1万円で各自平均100円預貯金があることになる。
この経済格差を自動的に縮小するとしたら、
預貯金に10%の貯蓄税を課し、それを100人で分かち合えばよい。
Aさんの貯蓄税は99万円の10%の9万9千円
Bさん以下99人の貯蓄税は100円の10%の10円であり、その合計は990円である。
中央銀行は貯蓄税総合計9万9千990円を100人で平等に分配して 1人1000円ずつベイシック・インカムのように配当すればよい。
そうすると、経済格差はAの預貯金額10万円減り 89万円で 1割減り
Bさん以下99人の平均預貯金は1100円になり、10倍貯金が増えるので
以前より10%格差が縮小されることになる。

しかしながら
電子マネーがその他の現金や株券や外国通貨と交換できるので 金持ちは貯蓄税をとられると損をするので、みな預貯金以外の現金や外国通貨や株券また不動産などの金融商品に替えようとするだろう。

そうした金融商品に貯蓄税を課して徴収することは調査することさえ難しく無理であり、脱税犯罪が増えることになる。
そこで
預貯金の電子マネーとの交換をする時に 金融取引税を課すことにすれば自動的に貯蓄税を徴収することが可能になる。

例えば
預貯金99万円持っているAさんが現金10万円を引き出すとしたら、10%の金融取引税として1万円差し引かれ9万円の現金と交換できる。
逆に現金10万円を預貯金電子マネーと交換する時は10%の金融取引税1万円引かれ、9万円の電子預貯金マネーになる。

現金が株券・外国通貨や不動産でも同じで預貯金電子マネーにする場合は10%の金融取引税が徴収され、全預貯金者に平等に分配される。

外国人であっても、日本円の預貯金を持っていれば 貯蓄税が徴収され、かつ分配金が振り込まれることにすれば
日本外国人関係なく 日本円貯蓄交換する時に税がかかり、平等に配分されることになり、それは日本国籍という分類を越え、日本円による分かち合い世界ネットワークになるだろう。

経済格差縮小はその税率で調整でき、最初は0.1%の貯蓄税と金融取引税から出発すれば知らず知らずのうちに経済格差は縮まり、その効果が大きければ外国通貨も日本円を真似るようになるだろう。

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