基軸通貨を人命本位制へ

世界の基軸通貨とは各国通貨の重さを量る秤のようなものである

人命本位制01

金本位制では各国の金保有量しか自国通貨を発行できないため、金の取り合いになる。

米ドル本位制では一国の米ドルに対しての各国の固定相場また変動相場になるので、

アメリカの赤字や国債が大きくなり、大量のドル紙幣が増刷されると、

米ドルだけが、価値が下がるのに、基軸通貨であるために

その他の国々の通貨は固定相場では米ドルに吊られて下がり、変動相場では相対的に上がることになる。

それでは各国の経済生活はアメリカの経済力の変動で右往左往せざるをえなくなる。

各国の経済力が世界全体にとって正しく測定され、それが各国通貨の価値(為替)に反映されることが必要である。それで、例え、一国の経済が弱くなっても、他の国々が自立し、支えることができるようになる。

 

貨幣は物々交換から発展し、世界中の商品やサービスと交換できるチケットである。

それ故に、貨幣の総発行額は世界の総生産額と常に同じであれば、自由市場において、正当な分配がされるが、実際問題、モノの値段は需要と供給によって 金額が決まり、貨幣も売値と買値でその価値が決まり、世界の総生産も総消費との兼ね合いで決まってくるので、そうした正当な分配は難しい。

では、いかにしたらいいのだろうか?

どんな商品もサービスもみな 人から生産され、人に消費される。つまり、世界中の人々、現在生きている73億人の人間が生産消費することから生活が始まり、それらの物々交換に必要な貨幣もまた生産され消費されるのである。

世界中の人間の命の数に合わせて貨幣を発行流通管理すれば、正当な自由競争が可能であり、かつ世界中の人々の自由と平等が保証された安定した経済生活をすることができる。

貨幣の分配は自由市場いわばマネーゲームによって勝負されて活況に行われる。それは4人で麻雀する場合にも例えることができる。参加者全員にまず15000点(通貨)づつ平等に与えられ、ゲームは始まり、半荘して、勝敗表をつける。それはいわば通貨の貸し借りを証した債券の分配でもある。さらに、ゲームが再開し、また参加者全員に15000点(通貨)が平等に分配される。その繰り返しである。

麻雀マネーゲーム1

この永遠に続けられる麻雀に必要な貨幣は15000点×参加者4人=60000点(通貨)だけで、増減はない。

 

この地球上のゲーム参加者は現在73億の人の命の数である。この73億人にまず平等に配る通貨がManCoinである。各国通貨はゲームの勝敗であり、貸し借りしたことを証した債券である。

これはちょうどオリンピックのように、5大陸の代表5人で麻雀スポーツゲームをするようなものである。

マンコイン図解2

 

5大陸麻雀オリンピックは麻雀の半荘にあたる ひと月で、5大陸参加者全員に平等に分配される通貨がManCoinである。

では毎月世界73億人に平等にManCoinを配るとしたら 一体どうしたらいいのだろうか?それは世界中の73億人に毎月配布するベイシックインカムでもある。

世界の今日の外国為替を見てみると、

米1ドル当たりの売り買い相場が円換算され、まるで競りやオークションのように寄合決定されている。

この変動相場表は円100円当たりの各国通貨に換算することもできるが、どの国の変動固定相場も米1ドルを基軸にして計算されている。それぞれの通貨同志を米ドルを介入させないで交換することも可能であるが、一般的には米ドルを介入させて、交換するので、その手数料は二倍になる。

このドルに代わって、ManCoinを基軸通貨にした為替表にしたらどうなるだろうか?

1 ManCoin = 1 米ドル

1 ManCoin は 1 地球人の命 に裏付けでき、命の貸し借りも、売買も、所有もできない。その発行は今生きている人口数としての変動だけで、無制限に発行できるものではないので、その価値は安定する。

しかし、1 米ドルは貸し借りできる債券として、その返済信用度(リスク)によって、その価格は常に変動する。ジンバブエのように無制限に発行すれば紙くずにもなりえるものである。

今日の売買で、 1 ManCoin =  1 米ドル=120 円 のドル基軸為替であったとして、

120ドル

明日の売買を ManCoinを基軸通貨としたら、為替表はどうなるだろうか?

ドルと円の変動相場が

1ドル=100円になったとして、ドルを基軸にしたら、円高である。

円高1

円を基軸にしたらドル安である。

一体どちらの国の経済が真実上がったのか下がったのかは不明になっている。

そこにManCoinを基軸通貨にして、ドルの価格が円に比べて下がったとしたら、

ドル安1

1 ManCoin = 120 円 =0.83ドル となり、その他の国の通貨は実質変動しなかった場合、

今日の為替表と明日の為替表の違いは 米ドルが0.83ドル(-0.17ドル)になっただけであり、他の為替はまったく変動しない。

つまり、ManCoinを基軸通貨にするだけで、一国の経済状況で、全世界が不安定になることを防げる。

それを可能にするにはドルの固定相場は廃止し、すべて変動相場制にすることである。

 

為替手数料とは何か?

各国通貨を貸し借りしたりする場合 そこにプラスの利子がつくように、

また各国通貨を売買また両替する場合はそこに手数料がつく。

もし 世界に一定量のManCoinが73億人分の 73億ManCoinしかないとしたら、

各国通貨との両替をしたときに、基軸通貨ドルのように、毎回、手数料として 1%徴収したらどうなるだろうか?

ManCoinはプラスの利子がどんどんついていくように膨れ上がって、あっという間に倍の146億ManCoin(債権)になってしまい、一定した価値はなくなってしまう。

また、ビットコインのような電子マネーで、個人の所有権を認めてしまったら、いくら為替手数料が安くても、数分おきにその価格が変動して、大きく売買された場合、それは万馬券のようにリスクが高くなる。

ManCoinは貯蓄も、売買や、貸し借りもできないで、一個の命としての権利保障であり、為替手数料をつけることはできないし、個人の所有権もない。

為替手数料が必要なのは所有権があり、貸し借りができる各国通貨とその債券である。

そして、ManCoinを仲介した各国通貨の為替手数料は、73億人の命の保障費として、毎月平等に73億人に分配される。

例えば 世界で一日に、

1 ManCoin  =  1 ドル = 100円 の変動相場で、

73億ManCoinを仲介して、米ドルと円の二国間の両替があった場合、その1%がそれぞれ為替手数料になったとしたら、

 

73億ManCoin  =  73億 ドル = 7300億円

為替手数料(各1%) 7300万ドル と 73億円

アメリカの人口 3億2000万人 と 日本の人口 1億2000万人 で平等分配されると

1日のアメリカ国民のベイシックインカム(命保障費)は0.23ドル(23セント)であり、

1日の日本国民のベイシックインカム(命保障費)は61円である。

 

こうしたベイシックインカムとしての分配とは別に各銀行のさまざまの為替手数料を今まで通りにとることで、銀行維持することにもなるし、それに関わる銀行員すべてのベイシックインカムとしての収入に上乗せできるのだから、今までの手数料より少し安くなっても不思議ではない。

 

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