ガンで余命3か月と告知された大林宜彦は、最後の命のバトンをする。
それから一年半も生き続け、80歳になる。
まだ130歳まで現役の映画作りに意欲を燃やす。
大林は肺ガンに呼びかける。
「ガンよ、お前が私を殺そうとしたら、お前も死んでしまうのだぞ。
そんな馬鹿なことをやめろよ」
「・・・・・(無言でガンは大林に語り掛ける)」
「あなただって、ガンの私と同じような生き方をしてきたではないか。おいしいものを食べ、歩くより楽して車に乗り、便利で良い生き方をしてきたではないか?
この地球を汚し、原生林を破壊し、戦争をしてきたではないか」
そこで、・・はたと大林は気づく
「俺もガンだったのか!」
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