もし君が暗闇に光を求めるなら
ごらん 僕を 太陽の破片が 頬をつたう
1965年11月生まれの尾崎豊
22歳の1988年
1月11日、覚せい剤取締法違反で起訴
1月21、22、25、26日に予定されていた初の日本武道館公演が幻に終わる
2月22日、東京地方裁判所刑事11部第531号法廷にて、懲役1年6か月・執行猶予3年の判決が下される。
午後1時30分ごろに東京拘置所から釈放
5月12日、一般女性と入籍。
6月22日、フジテレビ系音楽番組『夜のヒットスタジオ』に最初で最後のテレビ出演。
同月21日に発売された新曲「太陽の破片」を歌う。
9月1日、度重なる発売延期を乗り越え、4枚目のオリジナル・アルバム『街路樹』を発売。
9月12日、東京ドームで一夜限りの復活ライブ「LIVE CORE」を行い、5万6,000人を動員する。
1989年
7月24日、長男・尾崎裕哉が誕生。
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最初の歌いだしが
「昨夜 眠れずに 失望と戦った
君が悲しく見える 街が悲しいから 」
このころの彼は結婚と子供誕生で 人生最大の喜びに満ちている状況だが
その時、歌う太陽の破片は まるで逆
求めても求めても 相手は去っていく
どんなに努力しても その希求の願いは届かない
そのやるせなさ、その辛さ・苦しさを告白する。
一体、尾崎は何と戦っていたのだろう?
老人の僕には単純に この4年後に死因となった酒と覚せい剤に溺れる自分と戦っていたように思える。
同じ年齢のころの自分も、規模は小さいが 煙草とパチンコの依存症から抜け出したくてもできない自分を嘆き悲しんでいた。
もっとも、私は歌のように、恋がどうにも叶わない魂の叫びの方がはるかに現実に強かった。
私のような叶わぬ恋の叫びに共感する青年が尾崎豊の歌に酔いしれる。
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若い時はやたら
学ぶこと
愛すること
恋すること
それが苦しくてたまらなかった。
尾崎豊とともに 太陽の破片を絶叫したくなっていた。
それから
半世紀 なんとか生き抜いてきて
孤独老人のような状況になり
ふと 気付いたことがある。
やたら
学ぶこと
愛すること
恋すること
楽しくてしようがないのだ!
夢が簡単に叶うことを望まない
その夢が奇跡的な確率で
難しければ難しいほど
それに挑む歓びが強くなってくる!
昔の18歳の若人の生きる苦しさは
半世紀後 今の68歳の老人の生きる楽しさ
に転換していることに気付きびっくりする。
世の中は孤独老人と社会問題化しているが・・
当の本人は、その自由さ、その楽しさ、
心の底から沸き起こる喜びが毎日を満たす!
若い時、夢に望んでいた生活を諦めていたが
老いた時 その諦めた夢のような生活に再挑戦する
第二の青春がやってきている。
若者と老人の 大きな違いは
若者は夢の成功のような結果を求め、一喜一憂する。
だが
老人は夢みること、夢を見ることができること、
それを喜ぶ。
叶うこと 成功すること その結果を ほとんど望まず
挑むこと その失敗やハプニングを楽しみ、
ほんの一歩夢に近づくことで 最高の喜びが生まれる。
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若年と老人のこの差はいったいどこから来るのか?
たぶんそれは
老い先短いか長いか?
その環境の差だけのような気がする。
自分の死を何年先に意識するかで
今生きる喜怒哀楽が逆転したり、多少になったりするのだろう。
ともあれ
夢の結果を望むと苦しみが
夢の途中を求めると楽しみがやってくる
それは老若男女共通しているようだ。