コンクリート壁をハンマーとバールだけで破壊できた

段々畑に上る坂道に厚さ30センチ高さ50センチもあるコンクリートの排水壁を、手持ちのハンマーとバールだけで破壊することができた。

このコンクリートの排水壁は重さ80キロのあるような大石をコンクリート付けたものだ。見た感じ、ショベルカーみたいな建設機械がないととても破壊は無理だと思っていたが、試しに人の力だけでできるかどうかやってみたら、なんと、延長5メートルもある壁を破壊して道路にすることができた。たった1日でやりとげた。

この壁を作ったのは前の住民のその前の住人で1世紀前くらいに作られたようだ。

どうして、こんな邪魔な壁を作ったのかと、前の住民の話からの推測ができた。どうやら、段々畑の上の山に道路ができる前は大量の湧き水がここに流れていたためだと思える。上に道路ができたので、そこで排水が受けられ、下の我が家の畑にはほとんど湧き水が流れなくなったためのようだ。

そのため、排水の溝はほとんど不要になっていたが、そのままにしていたため、車が通れないくらいせまい通路になっていた。それを破壊することで、道路が2倍に広くなり、楽々上の畑まで車を乗り入れることができるようになる。

その排水溝は長さ150mくらいあり、ほとんど大岩を敷き詰めて作られおり、その河口付近をしっかりとコンクリートで固めたあった。それを取り除き、道路にもどす作業はここ3日たってもなかなかできない。ショベルカーが1台あれば、あっさりとできるのになあと思いつつも、できるだけ、自分の手でできることをやってみようということではじめた。

意外や意外、オークションで1000円のつるはしを落札して、それが実に働きもので、ほとんどできてしまう。もちろん、翌朝は体中がつってしまい、ことあれば、何時間でも寝てしまうことになったが、できあがったものをみると、満足感が大きい。

畑の方はその堅さや広さで、バウンドしない重い耕耘機を買う必要があるように思える。

ここの土地は粘土質なので、雨が降った後に土が軟らかくなるので、そのときが仕事が一番しやすい時だ。「雨降って地固まる」とはいうが、「雨降って地耕す」という場所である。

畑の上に車がいけるようになると、大量の土や堆肥をそこに運びいれることが可能になる。粘土だけでは野菜も果樹はできない。生ゴミの堆肥だけではとても間に合わない。最初は土も堆肥も買わないと畑は無理なような気がする。

それにしても今朝のニュースで、千代田区で土の回収をしてリサイクルしだした。というのは、植木鉢の土は燃えるゴミでも燃えないゴミでもなく、それを捨てる場所がないため、困っているのが東京都民である。

その植木鉢の土も大量に買っているのが花の生産者である。もし、植木鉢の土が生産者のところにもどってくるとしたら、実に理想的なのだが。

ゴミ問題は自然生活の循環の問題であり、それはまたお金の循環に通じていると思うのである、はてまた、これからどんな循環設計ができることやら・・・えらい遠い旅立ちである。

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コンクリート壁をハンマーとバールだけで破壊できた への2件のフィードバック

  1. Pika のコメント:

    ゴンさん、なにかあっても脱獄できますね(^^)
    なーんて。

    でも、まあ、体の調子をみてやってください。
    娘さんたちには、たったひとりのお父さん。

    植木鉢の土はたしかに替えたいんです。
    もう、なにも知識がないままにやってたから、化学肥料ばっかり。
    これをもとにもどせたらいいんだけど。

  2. ゴン のコメント:

    pikaさん、お久しぶりです。できないと思うことでも、試しにやってみると意外とできてしまうことが多々あるようです。脱獄も不可能ではないというのも実証ずみだし。
     お金のシステムは考えれば考えるほど、えらい複雑になっているようです。自然のシステムを真似ればいいだけなのに、それを真似るのがなかなかできないというのも、おかしな現象で、困ることがほとんどです。
     ただ、畑づくりは、その考えが正しいかどうかの答えをくれますが、お金のシステムはその思想だけではその答えをくれません。実際に数年試さないとその答えが出ないので、それが議論だけで終わってしまう危険性があるようです。
     新しいお金のシステムはどんなに小さくてもいいから、実際に数年稼働してみて、その答えを検証することが必要条件のように思えます。
     いわば、新しい特効薬の安全性を試す数年間のデータを必要とするものでしょう。お金は思想ではなく、科学であるべきのような気がします。

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