アダムとイブの経済

 世界は男と女の二種からなり、人と人の繋がりも1体1の関係の二人からなる。
 そこで、
 世界がまだアダムとイブの二人だけだったとしたら、どんな経済が生まれるだろうか?
アダムはリンゴの木を育てた イブはレモンの木を育てた
アダムのリンゴ イブのレモン
物々交換

 アダムとイブはお互いにできた食べ物リンゴとレモンを1:1で交換して楽しんだ。


物々交換 
収穫の異変

 アダムのリンゴの実はまったく実らなかったが、イブのレモンの実は例年以上実った。

アダム イブ
 そこで、アダムはイブにレモンをもらう代わりに来年リンゴができたらレモン分のリンゴを与えると約束した
お金の登場
 翌年も同じくアダムのリンゴは収穫がなく、イブのレモンは倍の収穫があった。
 アダムは昨年と同じ約束をしたが、イブはその約束に疑問をもったため、文書にした。
 この文書はリンゴ1個とレモン1個を同価値とし、その価値を1円とする。
 
     
 アダムはレモン200個200円分を来年リンゴ200個200円分を返却することを約束する。
▼ 約束の破綻
 
 翌年も同じで、アダムのリンゴは実らず、イブのレモンは倍実った。
 しかし、昨年の約束は守れず、さらにレモンとお金を融通してもらった。
アダム イブ
ギャンブルの登場

 アダムは来年のリンゴの収穫の期待は金100円しかならず、300円の借金は返済できそうにない。
そのため、
 アダムはイブに、新たな契約を提案した。 「一つこの石コインで賭けをしましょう。表が出ればイブの勝ち、裏が出ればアダムの勝ちです。
 もし、私アダムが勝てば借金の300円は帳消しにしてください。
 もし、あなたイブが勝てば貸金の300円はさらに300円増えて600円になります。 でも、私が負けて600円の借金はとても払えませんので、一生涯あなたの奴隷として働かせてください。逆に私が勝って300円の借金が帳消しになったら、私はこれから自由になります。 いわば、コインの裏表で300円の描けをするギャンブルの提案である。

その後のアダムとイブ

 アダムは負け、イブは勝って、イブは主人になり、アダムは従者になった。 しかし、6年後、アダムはイブに再提案した。 「旦那様、あれから6年の月日がたちました。もし、私がリンゴの木をうまく収穫できたら600円の収入があったところです。以前の借金の600円は返済できたでしょう。 そこで、もう一度石コインの表裏で、私と賭けをしてください。
 私が勝てば自由、私が負ければさらにもっと収穫があがる奴隷になって働きます。 そして、やっとアダムは勝ち、自由を勝ち得た。

 その後、アダムとイブはそのギャンブルのおもしろさに夢中になり、お金はその掛け金になってしまい、りんごとレモンの交換する証書である本来の役目を失ってしまった。

 お金は掛け金のために大量に生産され、それで、リンゴとレモンを買うとしたら、将来数百年分の収穫が必要になった。

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アダムとイブの経済 への2件のフィードバック

  1. miyuki のコメント:

    「人間の業」ですね。「遊び」って楽しいもん。
    結局、墓穴掘ってるんでしょうか???

  2. ゴン のコメント:

    遊びだと健康で、遊びすぎだと病気になる。
    丁度いいのが一番ですよね、それがなかなかできないのが人の欲・業というか、結局、人は努力し、勉強しないと生きられないのかもしれません。

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