自由って何だ!?

最近のニュースは北朝鮮の一般人への砲撃で死亡者がでたことが大きな国際問題になっている。戦争状態でも、一般人への攻撃は国際法でもマナー違反になっていることからも大きな問題になっている。

それに対して、韓国が報復したが、それがどこに向かって報復したのかが、報道されていない。もし、韓国が北朝鮮のように、報復を軍人や軍事施設ではなく、民間人のすむ町や村を攻撃したならば、それは大きな問題であることは報道されていない。

戦争は問題解決を安易に「人殺し」によって行おうとするところにある。報復の問題解決もやはり「人殺し」である。

この人が人を殺すことで解決しようとすることは、死刑制度がそうである。死刑制度は戦争とは違って安易に殺人で問題解決しようとはしないで、じっくりと時間をかけて「人殺し」という「死刑」という判断をする。

しかし、アメリカの陪審員制度における死刑判決は3437件あり、そのうちの4%である138件が冤罪が死刑執行の前に確定され、自由の身になった。そして、死刑執行のあとに、冤罪の可能性のある人が1人現れた。それは自分の子供3人を父親が放火で殺したかどうかの判断が、放火のような焼け跡と、火事のあとに父親が子供を助けなかったという近所の目撃者があったことである。これは状況証拠だけで死刑にしてしまったことが問題で、放火のような焼け跡は放火でなくてもできること、火事がひどくて子供を助けられなかったことが遺族のうったえで解ってきたことだった。

アメリカの陪審員制度を真似た裁判員制度で、地方裁判で初の死刑判決がでたが、その裁判員も涙がかれるまで悩み抜いて決断したという。そうした陪審員や裁判員に心のケアが必要が叫ばれている。

これは、アメリカの退役軍人の心のケアと同じである。その心の健康を保持するためには、「そのときの判断は正当であった」ということを正当化するしかない。

人が人を「死」で裁くこと自体が、不自然な行為であることは明らかである。自然は人のどんな理由でも人を死で裁かないからである。自然は人の善悪で死の判決をしないからである。

 2年前だったが、ゲゼルの研究会の集まりで、ある青年が政治家になろうとしていたので、その理由を聞いて驚かされた。

「自殺する権利を主張するため!」

 そもそも自殺する権利なんかあるのか? 自殺は自分という人間を殺す犯罪ではないのか? と、その青年の将来を不安視したことがあったが、今再び考えてみると・・・

 自殺は究極的の自由であることの主張であるかもしれない。

 というのは、死刑執行された冤罪の可能性のある父親の遺言は「死後も冤罪であることを調べてほしい」ということだったのだ。彼は殺されずに生きて冤罪をはらそうとしていた! もっと生きたかったのだ。

 一方、裁判員制度で死刑の判決を受けた19歳の青年は即最高裁判に告訴しようとはしなかった。死刑を受け入れようとしているのは、このまま生きたくなかったような自殺を受け入れるものだった。

 今、私は畑仕事をしながら、自然と人間の関係を研究しているが、自由ということがいったいどういうことなのか? それがひょっとしたら、あの青年が主張するように、「自殺する権利」かもしれない。なぜなら、人が人間らしく生きるためには、自由であることが最低必要条件である。

 他人を殺すことは自由ではないのは明らかだ。他人の生きる欲求も生きている自然の姿を破壊するからだ。しかし、自分で自分を殺すことはまったく他人がその人に依存していない限りにおいて、小さな自由があるかもしれない。

 この小さな自由とは、死刑になった冤罪可能性のある父親が「生きる意志」があった場合は死刑は不当であり、もし、有罪であっても、「生きていれば謝罪、反省できる可能性がある」ということである。

 一方、死刑を受け入れるかもしれない19歳の青年は「自分で自分の死刑を決める意志がある」ということだ。それは自殺する権利・・・それが最後に残された自由であるといえるかもしれない。

 切腹という行為は、江戸時代における死刑制度における自分の命は自分で決めることが許された唯一の恩赦という考え方がある。その犯罪が凶悪の場合は自殺する切腹行為さえも許さない歴史がある。

 もし、自由主義の国が国民の基本的人権としての命の保証するならば、「自分の命は自分で決められる」ということこそ、もっとも必要な条件かもしれない。

 そうなると、死刑制度も死刑廃止制度でもなく、「自分の命の最終決定権の保証制度」が自由社会の根幹になるかもしれない。

 もし、これが認められたならば、安易に人殺しのような戦争や報復戦争をしなくなるだろし、退役軍人や裁判員のケアも楽になるかもしれない。

 自然においては、人は寿命や災害や病気で死ぬことがあっても、人の善悪で人を殺したり、人に殺される社会はありえないからである。

2 Responses to “自由って何だ!?”

  1. まりな より:

    このブログ素敵ですね!
    私の興味がある分野の記事があったら一部抜粋して
    紹介してもよろしいですか?
    もちろんここから取ったことは載せます^^

  2. ゴン より:

    >まりな さん
    ブログを気に入ってくれてありがとうございます。
    もちろん、紹介してくれたら、とてもうれしいです。
    よろしくお願いします。