金の幻が消えるときがやってきた

 ドルが崩壊するからといって、何もあわてて、金に換える必要がない。国が破産するからといって、国がなくなるわけではない。

 商品相場では、一定期間でしか買い占めができない。金を買ったら、売らなくてはならない。そのため、たくさんのドル保有者が金を買い占めようとして金は高騰するが、経済が安定すると、金は暴落する。

 それは不動産でも同じである。円が破綻するからといって、土地に換えようとして高騰するが、新円になれば暴落する。

 お金は商品の値札にすぎないからである。

 マネーゲームは真実でない単純なルールで行われている。お金でお金はけして増えも減りもしないのだ。

 

 1は常に1でなくては数学はなりたたない。お金だって同じで、1円はどんなに時がたっても、1円ではなくてはならない。増えたり、減ったりしたら、お金の経済は成り立たない。

お金の貸し借りで、起こることは1円を貸した債券しかない。その債券は1円の債券だけで、それが増えも減りもしない。

信用創造で、預金がいくらでも増えてしまうことは金融破壊の原因になる。

 例えば、100万円のお金が、銀行で借りすることで、10倍の預金1000万円を作り出すことはありえない。

 これが世界中で行われたのだから、それが崩壊して、1円が1円に、1円の債券は1円の債券という真実にもどるのはごく自然のことである。

 自然界に金はない。人類が金という幻をみて、その幻が消え去る時代がきただけである。

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