米中日の腹の内

中国、主席訪米に合わせボーイング200機購入

「1月19日、米航空機・防衛大手ボーイングが航空機200機(190億ドル相当)を中国から受注するなど、総額450億ドル(約3兆7000億円)超の中国との大型商談が成立」


そのとき、

 私はその腹のさぐり合いをこう感じた。

中国:「今赤字で大変でしょうから、航空機200機など3兆ドル買わしてもらいますよ」

   (ドルが紙くずになる前に、みな現物にかえさせてもらうよ)

米:「それはありがたい、どんどん買って、ハハ」

   (ドル札かなり刷ったので、その分抵当で持って行かれたかな、しゃあないかあ)

米:「他の国とのバランスのため、人民元の早急に切り上げをしてくれないか」

 (そうすれば、その何倍もの赤字を解消できるから)

中:「まだまだ、輸出産業を保護しないと、アメリカさんのような生活水準ができませんよ」

 (国債を安くしようなんてことはさせませんよ)

米:「ノーベル平和賞のリウ・シアオ・ポー氏を釈放しなさいと、世界から敬遠させられますよ」

(なにが共産社会主義だ。あんなに資本主義と経済格差をののしっていたのに、まったく逆じゃあないか)

中:「互恵関係でいきましょう。うちの政治のことは口に出さないでいただきたい」

(まだ、民主主義のおしうりをしている。大量に買ってあげるんだから、いちいちうるさいんだよ)

 それから、日本の菅首相の顔が浮かんだ。菅さん、まったくドルが紙くずになるかもしれない危機を察知していない。それよりも、日本がギリシャのように破産してしまうのを心配している。

 菅さん:「とにかくTPPを受け入れ、輸出を増やさないと、日本の借金が膨れあがるぞ」

 G:「輸出したら、ドル札が増えるだけですよね。そのドルがもっと暴落したら、どうなりますか? たとえ、自動車の関税25%撤廃されて、輸出競争に勝ってたくさん売ったとしても、その代金のドルが半額に下がったら、売れば売るほど莫大な損失を被ることになりますよ」

 菅さん:「消費税をあげて、その分社会福祉にまわすしか、財政安定はない」

 G:「もし、家計の収入よりも借金の方が多かったら、まず、何をしますか? 収入をあげて、子供達にもっといいものを食べさせてあげますか? それよりも、まず借金を返すことを考えるでしょう。どんなに収入を消費税であげても、ほとんど借金返済にまわすだけしかできないでしょう。労働で借金を返すことはできません。借金は金融政策で返すべきです」

 菅さん:「批判ばかりしないで、提案してくれ」

 G:「消費税ではなく、債券・金融商品の資産税と取引税をかけ、借金を減らす。TPPと消費税で輸出産業を保護するのではなく、外貨準備金ドルを使って、国内の雇用を増やすような産業を興す。例えば、各地の下水処理場に、藻を栽培して、大量の石油を製造するのはどうですか?」

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