やっと新貨幣システムができた

1,6人で物々交換したら

 

とする
解りやすくAから順に交換していくと、下記のようになった

Fのレモンが3個交換されずに残った

2,この物々交換を貨幣で行った場合はどうなるか

 
各自持ってきたものを1個を同価値として、その価値の大きさを 100円 として合意し、お金を使って交換する。
 
お金の発行額は全商品の価値分になり、その商品分とお金で交換する
 
交換する際、スーパーのように売りたい商品を全部陳列することもできる
上記の物々交換をお金で交換したとすると下記になる
 
Fは残りの3000円で自分の持ち込んだレモンを引き取る
スーパーはすべてのお金の発行者であり、すべての商品の売り主であり、またすべてのお金の回収者でもある。
 
 
6人はまた物々交換をお金を使ってまたやるとする。
お金の発行者はまた商品数だけのお金を発行するが、
過去使ったお金もそのまま何度も使えるので、破損しにくく金額が書き込める金属にした。
 

であったものを価値の変動に合わせるように
 
にして他の商品の価値が変動できるようにして交換した。

 すると、売る商品の価値を高くしようとし、あまり価値がないものは売れ残った。お金はいちいち発行者にもどさなくても、また売買が途中であっても、お金を持っていれば、いつでも商品を交換できるようになった。

 そのため、すべての商品はお金を介して、売買できるようになった。

 そこで問題になるのが、いくつか出てくる。

1,売れ残りの商品
2.貨幣発行額の変更
3.商品よりも金に価値が大きくなる

 
売れ残り商品はどうなるか
 
 

 Fのレモン3個はもちろん本人に戻されるが、自分も必要がないものであるから、そのままにすると腐敗して土になる。
 しかし、金の発行者からもらった300円は返さないとならないが、もし、そのお金を返却しないで、次回に使えるような金属のお金であった場合、次回はもっとも得をすることになる。
 
 

 そのため、お金であっても、1回毎に回収しなくては不公平になる。
 
 最終的にお金は100%回収された場合、お金が必要な金額は
「発行金額(2100円)ー売れ残り金額円(300)=消費物価金額(1800円)

 しかし、毎回、お金は物々交換される商品数に合わせた発行額が必要になる。

 もし、全員が2倍の生産をし、交換をしようとして、お金が前回のままで、交換せざるをえなくなったらどうなるだろうか?
 
 
半分は交換できるが、半分は交換できなくなる。
前回のように全部交換しようとすると、
お金の価値を半額にすることで可能になる。
 
  

これは、明治の1円が平成の1円の差と同じになる。
または、
足りないお金は借り、借用書(債券)を造って交換するしかない。
 
 では、商品の数に対して、2倍のお金を政府が、そして、銀行が2倍の債券を発行したらどうなるだろうか?

 
物価は2倍になるが、それは債券が売買されて現金化された場合、4倍になる可能性がある。

200円~400円で変動相場になる
これは、個別物価に反映しやすく、希少価値であるおにぎりに債券=投資で買い占めようとした場合、その価格は4倍以上になる可能性がある。

 しかし、誰でも借金できるならば、その分だけ債券が発行され、流通することになる。そのため、現金の10倍の債券が発行された場合はどうなるだろうか?
 
 
その場合、物価は価格は100円~1100円の幅の変動相場になる。
 インフレとデフレが繰り返すのは現金と債券の発行総額が現実の商品の数とかけ離れているからである。
 さらに、債券は利息がかかり、その信用度によって、いくらでもその価値が変動するので、物価が安定しにくい。
 
また、債券は金で金をいくらでも増やすことができる。
、商品とは関係なしに、ただギャンブルすることで、金をいくらでも増やし、商品を買う権利がでてくる。
そのため、債券を持った者は世界を支配することができるようになってしまう。
 
▼ 新貨幣システムはこうなるだろう

 そのため、お金が本来の物々交換する道具として機能できるようにしたシステムを造り、今までの貨幣システムをやめるしか、これからの経済社会を安定させることはできない。

 この原始的でしかも新システムは次の失敗をしてはならないことである。

 
1.お金を無限に使えるようにしてはならない。
 
2,発行したお金はすべて発行者にもどさなくてはならない
 
3,現金を担保にした債券を発行してはならない
 
4,債券は利子をとってはならない、また債券の売買をしてはならない
 
5,お金は国家が発行し、中央銀行が発行してはならない

 国家以外の一中央銀行が独占してお金を発行してはならない。なぜなら、お金は国民すべての財産の代わりであり、しかも支配する力をも持っているからである。国民を支配できるのは国家だけである。

 
6,お金は国民の現在の財産の数だけしか発行してはならない

 国民の財産でもっとも高価なのは国民の命である。
 次に、国民の労働である。
 その家族である。
 その人が持っているモノである。
(お金は財産にはならない、商品とサービスと権利だけである)
 先祖から引き継いだモノである。
 
7,国民はすべて国家に対してのみ借金することができる

 債券は国家がお金を発行できるように、国民すべてが自分の財産を担保に発行することができる。
 しかし、自分の財産以上の金額を発行してはならない。
 そのため、
 企業はその資産以上の、国家もまた国民の財産以上の債券を発行してはならない。

 故に、常に現金発行額と債券発行額は同じになり、国民の財産以上の金額は発行されない。
(そのため、平均物価は2倍以上にインフレなったり、半分以下のデフレにはならない)

 
8、貨幣も債券も通用期間をつけなくてはならない。

 貨幣も債券もその通用期限を1年間にする。
 これは税金の確定申告と同じであり、自分の財産の分だけの貨幣が発行される。また、もっと必要の場合はさらに自分の財産の分だけの債券が発行される。
 これは企業も、団体も、家族も同じように発行される。

 どんな貨幣も債券も期限が1年間なので、すべて発行した現金と債券は1年後確実に回収されることになる。

 

 こうした国民の財産を元にしたシステムは、基本が国民の命に対してお金が発行されることになり、国民すべての最低生活を保障するお金が配給されることになり、ベーシックインカムが実現するだけでなく、ベーシックインカムが新貨幣を造り出すことができることになる。

 そのため、老人が老後の生活を心配して貯蓄する必要がない、赤ちゃんが生まれても安心して生活できるようになるだろう。また、家族や団体や法人にもその存続手当が配給されるので、家族の絆は深まるだろう。

 よく国家が社会事業をするために、財源はどこにあるんだ? という心配はいっさいなくなる。

 財源は国民の命であり、その資産である。ドルや日銀券ではないのだ。

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