人∽太陽∽宇宙

人は肉体と心を持つごとく、
  物体は物質と熱を持ち、
 さらに、宇宙は空間と時間を持っている。

その根本法則は
1.質量(重さ)保存の法則
 があり、それを詳しくすると
2.エネルギー(熱)保存の法則(熱力学第1法則)がある。
 例えば、薪が燃える様は
C(薪=炭素) + O2(燃えて=酸素と化合) → CO2 (炭酸ガス)+熱(炎)

であり、木は燃えても、その構成物質である、C1炭素分子とO酸素分子2つの重さの総量は変わらず等しい。

この際生じるエネルギーは CO2 (炭酸ガス)の質量の1兆分の1程なので、重さからエネルギー転化は無視できる

(但し、原爆は無視できない)

質量(重さ)とエネルギーの関係は次の関係式が知られている。

3.エントロピー(変化)増大の法則(熱力学第2法則)
 
 始めのエネルギー量=終わりのエネルギー量(エネルギー保存の法則)
だが、そのエネルギー(熱)の伝わり方は
  高熱の物質→低熱の物質  に必ず伝わり、その逆はありえない。
 燃えている薪のみ、燃えていない薪を燃やすが、その逆はありえない。

荘子の養生主(ようせいしゅ)論4に、
薪一つ一つは燃え尽きてしまう運命だが、その薪の火は他の薪を次々と燃やして、火となり、その薪の火の心は永遠に伝わっていく

とある。
 人の肉体の命を薪だとすれば、それが燃え尽きても、その人の心=魂 は他の薪である人に永遠に引き継がれていく。
 このことから、肉体は物質に相似し、その心は熱であるエントロピーに相似するだろう。
また、肉体も物質も三次元の形と名を持つ空間と相似し、その動きを顕す時間はエントロピーの増大のように、過去現在未来の方向へ一方通行に進み、けして、未来から過去にはもどれないのが宇宙の現象である。

 タイムマシンという空想は可能でも、それは永久機関を作ることが不可能のように、未来から過去へもどれない。
 一度失った命は二度ともどせない。でも、その心=魂はエネルギー保存の法則のごとくけして消え去ることはなく永続する。もっともその心というのは形という個性がないエネルギーである。

4.慣性の法則(運動第一法則)

静止している質点は、力を加えられない限り、静止を続ける。運動している質点は、力を加えられない限り、等速直線運動を続ける。

この運動を続ける慣性の法則はエネルギーを一切与えないで運動し続ける永久機関と混同しやすい。永久機関というのは常にエネルギーが与えられないと停止してしまう機関であり、慣性の法則はそこからエネルギーを取り出すことはできない。

 これら物理の根本4法則は「環境」「経済」「宗教」にも通じており、現在の盲信した問題点を指摘できる。

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