今最も必要なのは希望だ

 先が見えない復興と原発事故であるが、そこで一番必要なのは将来のビジョンである。

さすが、もんじゅの設計者である原子力の専門家である大前研一さんはそうしたビジョンが出せる人物である。菅直人首相が今回の大震災に対する復興大臣に起用した方がむだな混乱をさせずに、将来のビジョンで引っ張っていけそうである。今必要なのは専門の人材である。

 経済に関して、大前さんは専門外なので、発言はしない方がいいと思える。日銀引き受けの復興国債は必要だと私は思っているからだ。

 このライブの日付は3月27日であるから、その後の状況が変わっている。それは大前さんの案である冷却を5年間して石棺にするということが不可能な状況になったことだ。

 「東京電力福島第一原子力発電所で、1~3号機のタービン建屋近くでも、放射性物質に汚染された大量の水が地下の作業用トンネル(トレンチ)にたまっていることが確認された

  もし、5年間も冷却するようにもっていくためには、福島原発1号機の6機すべてを巨大なプールを作って、そこに沈めるしかない。そして、そのプールの水を循環させて冷却させるしかないのではないだろうか。その場合、それを建造するまで、放射能漏れはどんどん大きく広がってしまう。

 だから、一日でももう放射能がでないように、ホウ酸を大量に流し込み臨界を防ぎ、そして、鉄筋や鉛の粉を使ったひび割れしにくいコンクリート石棺にして、封じ込めることが必要なのではないだろうか。

 その間、避難地域を40キロ圏内に拡大して、不慮の爆発などに備えたらどうだろうか。

人がその人についていくかどうかは、先のビジョンに光りが見えるかどうかである。今の政府には先のビジョンがないために、希望が見いだせない。希望を見いだせるリーダーが今の大震災には必要だからだ。

 

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