私の家の前の山を2003年2月12日撮影したもので、住民が日照時間を増やすために、陰になる木を山の斜面に沿ってすべて伐採したものである。
当時、私は目の前の絶景を裸山にしたことに憤慨した。そして伐採した理由があまりに人間の理不尽な要求だったことがなおさらだったのである。
しかし、この山は6年半後現在の2009年6月11日撮影すると、すっかり元の樹木に生育した。地元に人にとって、樹木はまるで草刈りのように考えており、なあにすぐに生えてくる感覚だったのである。この6年半、伐採したあとに何もしなかった。植林なんかはしなかったのである。伐採した木は近くにまとめて放置しただけである。
私が学校で習ったのは、針葉樹のことで、それは植樹し間伐したり、枝を切ったりして、世話をしないと、木は総崩れして倒れてしまうというものだった。今日本の木材は海外から安く輸入しているので、資材となる檜や杉は伐採されることもなくなったために、植樹された杉の数はそのままであり、今では杉の花粉で苦しむ人も多い。
世界のエネルギー問題は下記で考察した。
化石燃料や原子力に頼らずに、太陽エネルギーや自然の風力・水力・地熱などにエネルギー転換することが急務である。
その中で、有史以来、再生可能なエネルギーとして日常で使われていたのが、薪である。とうもろこしやさとうきびから石油にかわるエネルギーを作り出すことは、穀物を高騰させてかなり批判されている。それらは、穀物でない、再生可能な植物に変換する必要があろう。
再生可能なエネルギー発電を薪でやろうとする実にユニークなグリーンウッド氏にwebで出会った。
自然に再生する広葉樹で発電しようというものだ。これは、化石燃料による発電に比べれば微々たるものかもしれない。でも、人間は自然の一部である限り、自然の循環を利用して始めて生きることが許される生命であることを、改めて見つめ直し、再出発したいものである。
co2削減について
本日、日本は2020年までにCO2を2005年に比べて15%削減することを決定した。
一体、このCO2(温室効果ガス)とはどこからやってくるのだろうか?
このほとんどが化石燃料を燃やして排出されるガスがCO2である。
再生可能な薪を燃やしてもCO2は排出される。
しかし、薪は樹木から来たもので、樹木はCO2を吸収して酸素を放出する。一方、化石燃料は廃棄ガスCO2を出しっぱなしで、けして吸収することはない。地球をプラスチックのように、大気を汚すだけの一方通行である。
再生エネルギーとはCO2が水と同じく循環するエネルギーのことである。
熱帯雨林が伐採によって砂漠化する。だが、それは伐採の方法を間違ったのではなかろうか? 広葉樹の場合、根を残すと自然に再生する。根こそぎ伐採しなければ、熱帯雨林は数年でもとにもどる。しかし、針葉樹の場合は、上を伐採したら、根は枯れてしまうので、人間の手で植林しないと、再生しない。
そのため、CO2削減は同時にCO2を吸収するグリーンベルトを地球にはりめぐらせ、化石燃料から再生可能な燃料に転換することなのである。