秋の陽差しが輝いている

 ハンスト10日が過ぎ、今日から食べられる1日が始まった。この10日間で学んだことは断食ダイエットの基本法則があることを発見した。それは五日マイナス5キロの原則である。断食(塩と水だけ)の効果は5日間しか効果はなく、6日目に食事をとらないと、めまいなど体に変調をきたす。メタボの人だと、1日5キロ痩せるが個人差がある。最高で5キロと思って良い。しかも、一気に5キロ落とすと、必ず減量が停滞するのである。それは何も食べなくても同じである。

 この停滞期こそ、食生活を安定化させるには大事な時期である。今後、リバウンドするかしないかを決定することになる。

 その停滞期の第一日目が今日である。私は食事バランスのコマをみて、運動量の少ないコマの下から始めた。1,果物 2,乳製品 3,大豆などの蛋白質 4,野菜や海草 5,ご飯・麺・パンを5日間で徐々に通常食品にもどるようにした。

 この断食ダイエットを実行する前は逆の手順にすることも、苦痛がなくできるものになる。

 ダイエットは山登りと似ているので、登るときは1日2日3日4日5日とし、下山するときはー1日、ー2日、ー3日、ー4日、ー5日とするのがいい。ダイエット準備期間はカウントダウン方式で、ready5day,ready4day,ready3day,ready2day,ready1day,・・・・Go!で突入すればいいだろう。

 今日、お腹が空いたときは11時くらいだったので、プラムを一個食べようとしたら、胃袋が小さくなったせいか、一気に食べられないので、ゆっくりと時間をかけて食べたら、もうそれでお腹一杯になった。

 そして、用事があってバイクで街にでたら、いつもの街並みが輝いてみえてきた。まるで、牢獄から解放された気分になった。そこで歩いて散策したくなり、発見したのが街の駅である。引っ越してきてから1年半たつが、そこに足を踏み入れたことはなかった。なんと、入り口には足湯があり、自転車のレンタサイクルもある。中に入ると、広いロビーで、人がまばらだ。ここだと、図書館で勉強するより、くつろぎながらできそうだ。しかも無料のパソコンが2台あり、いちいちパソコンを持ち歩かなくてもいい。そこに市の情報がコンパクトにまとめられている。

 いつか、友人がきたときに、自分が作った1日観光ツアーガイドでも作りたくなったが、とてもそんな余裕はないので心だけにとめておこう。

 断食ダイエットで感じたことは、十日間で自分が赤ちゃんに生まれ変わったような体験をすることができたことだ。それは、赤ちゃんの食事の最初は離乳食から始めるように、断食ダイエット後は離乳食から始めるような感じだからだ。

 人は自分の身体も心も、リセットして、再出発すると、世界がずいぶん違ってみえるようだ。今日だって、まったく今まで無視していたものが、みなやさしく自分を迎えてくれるような気がしてきたからだ。

 今たくさんのダイエット本がでるもっと昔は断食がダイエットの方法だった。私が高校生のとき、伊勢原にある断食道場にお世話になったことがある。もちろん、断食が目的ではなく、その道場主が神懸かりの本を出していて、その内容に興味をもって、話をききにいったら、泊まっていけというので、玄米かゆをいただいた記憶がある。

 そのとき、その参加者の姿は何か異様だった。まるで飢餓のキャンプにいるようなものだった。一週間断食しているものもいて、そんなことができるのかと、びっくりしたことを覚えている。まさか、自分が今になってそんな体験を実行するとは驚きである。

 今の自分の腹の状況からすると、一食一つの果物だけで充分すぎるくらい満腹するというより、一つ食べられるかどうかである。よほど胃袋が小さくなっているように思える。時間をかければなんとか食べられるだろう。

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