人類の未来予測

 世界人口の西暦が始まってからの現在までの推移のグラフをみると、ここ200年間で、借金返済の複利計算のように、人口爆発、経済破綻とともに、人類破滅に向かうような未来が見えてくる。
 そうした予感は映画や占いなどに反映され、現実的にも自然人為災害なども増えている感じがしてくる。
 そこで、今後の世界人口の予測を自分なりにしてみた。

 日本の人口のピークは2004年で1億2779万人であり、その前に宮崎県は1996年が人口ピークで、118万人だった。このピークの線上をのばすと、2050年には世界人口は90億人でピークを迎えると思える。

 その年から人口減少になり、それは人口増加曲線と同じような放物線で人口減少し、過去数千年のゆっくりとした人口増加線上の人口になり、2500年には20億人くらいになり、第二次世界大戦が始まった1939年頃の世界人口にもどるという予想ができた。

 この根拠は人はどんなに自然に逆らっても、必ずもとの自然に戻されるからである。

 注目すべきは、日本の人口が減少したのは食糧難でも、戦争でも、病気でもないと考えられる。逆に、経済的には豊かであり、平和で、長寿である社会状況において、人口減少が起きている。

 一方、アフリカは人口増加が激しいが、その社会状況は食糧難、戦争、病気があるという事実である。

 そのことからして、人口増加の原因は食料難・戦争・病気に打ち勝とうとする生命力ではないだろうか。

 日本の人口がピークを迎えた2004年はちょうど経済成長がとまったときであり、経済戦争をやめて、環境にやさしい社会と、社会福祉の方向へと転換していった時代である。

 世界全体が向かおうとする豊かさ・平和・人道・自然環境こそ、人口増加をゆるめて、人類が安全に地球上に長く暮らせる道だと思える。それは1人1人の人間の命の重さを感じる社会への変貌こそ、人が人らしく生きられる地球環境ではないだろうか。

 つまり、人類の未来は、「1人の命は地球よりも重い」という命の大切さを向かうことによって、開けるということになる。そうすれば、やたら、未来に対する災害や戦争や病気を恐れて、不安がる必要がないと思えるのである。

 たくさんの死を恐れるのではなく、1人の産まれる命の幸せを夢見ることにかければ必ず、人類は自然環境に合わせた社会をゆっくりと築いていくと信じられるのである。

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