関さん(ダグラス)モデルへの疑問

関曠野さん講演 2009。3.8「生きるための経済」に参加した。

そのとき、私が質問したのは、

▼「ベーシック・インカムを支給し続ければ、インフレになるのではないか。インフレにしないためにばら撒いた貨幣(国民配当)をどのように回収するのかということが、いまひとつ、よくわからなかった

それについて、関さんは今回web上で下記のように答えてくれた。

 →関曠野さん講演「生きるための経済」についての質問とお答え

そこで、もう一度図に書いて、お金が循環するかどうかを検討してみた。

>ただ通貨の回収がないというのは多分私の説明不足による誤解だと思います。まず注意して頂きたいのは、ダグラスに従えば近代企業経済においては勤労者/消費者は恒常的な所得不足に苦しむことです。この見解が正しいなら、BIを庶民に支給することがインフレ効果をもつことはありえません。そして庶民の所得(賃金+BI)は商品の購入で小売部門に移り、融資された資金の返済の形で小売部門と企業を経由して国立銀行に戻ります。こうして国立銀行による融資およびBIの支給という形で生成したマネーは、消費と資金の返済によって消滅します。

▼上記のように回答していただきましたが、上の図のように、どうしても、「国立銀行による融資およびBIの支給という形で生成したマネーは、消費と資金の返済によって消滅しないのです

 これは、単純に計算できます。上記の図では政府紙幣100円は実際は100兆円(大人月8万子供月4万配当)に当たりますが、国立銀行が200兆円印刷発行して、国民100兆円と企業100兆円を渡したら、その1年後は合計200兆円返却されなければ、お金は循環しません。

 関さんのモデルでは年に100兆円は循環しても、年100兆円はすべて投資家に貯蓄され、それがマネーゲームとなり、投資先の商品の物価は高騰します。とくに、儲かる石油、穀物、不動産はどんどん跳ね上がります。そのため、国民配当のBIはそれに併せて、2倍3倍にしないと、生活は困窮します。

 これを防止するには、投資家に対する税金(金持ち税)を実施して、すべての固定流動資産に対して税率を10%以上にして、その税収総額を年100兆円にしなければ、お金は循環しません。

次の問題は下記の発言です。

質問者:政府通貨の発行で800兆円以上という国の巨額の負債をチャラにできるという話でしたが、そのあたりをもう少し詳しく話して頂けませんか。

関さん→膨大な国債をもっている諸銀行に設けてある政府の口座にそれをコンピューターで振り込めば、800兆円以上という日本国の負債は1秒間で消えてしまいます。

▼ これは政府紙幣でなくとも、日銀が国債を全部買って、日銀券の電子マネーで振り込むことと同じです。

 これは、法的に許されています。そうなると、その800兆円の受取人である投資家はその資金をもって、さらにマネーゲームをします。

 この状態を単純に表現すると、

 国民 800兆円 の税金による借金不履行で破産した状態で、国民の財産はすべて投資家に没収された状態になります。

 800兆円を手にした投資家はそのお金でさらにマネーゲームをして、儲かりそうなものはすべて投資します。特にエネルギーと穀物と土地や株でしょう。それらは高騰します。さらに、外国の国債を買いあさるでしょう。日本円は日銀が800兆円印刷したので、暴落し、その結果海外の商品は暴騰します。

 これを救うために、国はさらに国債を発行して、国民の生活を守ろうとします。日銀がそれを買えばさらにインフレになり、投資家が買えば、それが金利があった場合はさらにマネーゲームはさかんになり、金持ちはさらに金持ちに、貧乏人はさらに貧乏人になるしかありません。

 これを防止するには、投資家に償還する前に、日銀が国民に800兆円分(BIを8年分) 無利子融資し、さらに、金持ち税を実施して、国民からの返済金と金持ち税と併せて返済する。これを継続すれば、金持ちのお金は国民に配当されていく。

 さらに、無利子の日銀の国民融資が定着すれば、利子や利ざやで、金儲けしようとするマネーゲームは衰退していくと思われます。

 

 

 

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