台風がきて、雨が降って水揚げをしなくてすんだが、雑草をとってから一週間もすると、もう水稲は雑草の10分の1くらいになり、ほとんど負けてしまった。水稲自身が大きくならないで、成長しなくなった。もう水稲の畑作の限界がきている。
一方陸稲は雑草に負けないで同じように生長している。成長は雑草の5分の1くらいだが、成長をとめることはなく、雑草と共存できる勢いがある。
水稲の畑作はその雑草をとっても成長をやめてしまうが、陸稲は雑草もとっても、とらなくても成長をしている。
やはり、品種と環境の相性が命のバトンをさせているのだろう。
家で育てた稲の苗を畑に植えてみたが、水稲も陸稲もみな細くなって、枯れていっている。稲の畑作は種まきでないとうまくいかないようだ。
麦は冬に成長するので、競争する雑草がいないが、夏草は競争相手が一杯である。そのため、麦は雑草を抜く手間がかからないし、病気にもかかりにくい。もし、稲を麦のように簡単に育てるには、稲を冬草にする品種改良をすれば可能だろう。夏草を冬草にするにはかなり無理があるので、そんな品種改良はしないで、雑草と共存する陸稲の品種を改良すれば一番自然の摂理にあっているように思える。
雑草をとるのは大変な作業で、ほとんど毎日しないと、追いつかない。そこで、どうしても除草剤を使ってしまうようだが、それはかなり危険な代償を負うようになるようだ。
除草剤に頼らないで、雑草と共存できる道を探したいものである。