必要ある者に必要なお金を与える分配法

▼ お金とは世界中の商品と交換する証券である

 その商品とは今ある商品・サービス・権利また金融商品だけでなく、未来に生産される商品も含むものである。

 そのため、お金とは世界中の商品を全人類で分け合うために発行されると定義してもいい。

▼ その分配方法は二つある。

 一つは原始部落のように等しく分け合う。
 二つは現在の資本主義社会のように、より優れた者(強い者)により多く与える。

 より優れた者により多く与えるシステムは、発行したお金をより能力にある者に貸し出すことであり、それが現在の中央銀行である。

 しかし、平等に分けるシステムが不十分であり、それがなかなかできないのは、人間は生まれながらにして平等ではないこと、そして、能力の優劣の差が決められることではないことである。

▼ 必要ある者に必要なお金を

 この矛盾する二つの分配方法を止揚すると、次の分配方法に落ち着く。
 それはちょうど商品の値段が需要と供給で決まるように、配分することだ。

 その人が今必要とする商品を与える。より貧しく能力がなさそうな人も、より豊かな能力ありそうな者にもより商品が必要である。

 それぞれの個性があるように、それぞれの必要に応じて商品を分配することが両方法を満足させ、矛盾を調和することができる。
▼ その方法

1.人が生きていくのに最低限のお金を国民平等に毎月与える。
2,個人と法人が持てる最高限のお金を決める。
3,国民が要求する内容に合わせたお金を配分する。

 これらの分配を人手による税の徴収ではなく、お金に寿命があるごとく、お金をすべて電子マネーにして、
減価する(マイナスの利息が付く)貨幣にすることで、自動回収することで可能になる。

▼ その理念

 お金も商品も命のような寿命として扱うならば、その寿命を100年としたら、年1%の減価として保有税を自動徴収するように設定できる。ほとんどの商品は100年の寿命はないが、貴金属や不動産そして金融商品にはある。それを持っていれば、その時の資産価値の1%を銀行から自動徴収する。お金そのものもそうである。

 そして、その売買による所有者移転の際は両者から1%の売買税を付け、それが外貨との為替である場合、外貨の国へ1%、国貨に1%と平等に売買税をつけることである。

 この自動分配を法制化すると、税制や保険制度も簡素化され、議員が政党を投票する選挙制度も国民が直接予算分配できるような制度になることができる。

  

カテゴリー: お金って何だ, 徒然草 パーマリンク