「すべきこと」から「できること」へ

 「今日すべてきこと」と「今日できること」であるが、人生のリターンとなると、生きることが目的ではなく、武士道ではないが、死ぬことが目的になる。

 そうなると、未来のための準備をする「今日できること」より、今までやってきたことの整理するのを優先せざるをえないので、どうしても「今日すべきこと」ばかりやることになる。

 この「今日すべきこと」は今までしたことの整理なので、「断捨離」が一番重要になる。どれだけ自分の荷物を減らして、最低限必要なモノだけにするかだけである。できるだけ身軽にすることで、旅立ちしやすくする。

 そして、また生まれてきた時の環境を準備することでもある。そこで、次に生まれてくる状況をどのように設定するかで、その準備も変わってくる。

 原発を推進して、さらに原発ゴミが多くなり、そこから漏れ出す放射性物質による病気で苦しめられる赤子として生まれたくはないなら、脱原発で「今自分ができること」をやるのが、来世への準備になる。

 みんないつかは死ぬことは確かなら、みんないつかは生まれることも確かである。死は終わりであると同時に始まりである。

 「自分がすべきこと」「自分ができること」を来世につなぐならば、生まれるところは、自分の子供たちの家族の孫として生まれる設定をしたら、範囲はせまくなり、どんな準備をしたらいいのか、具体的な目標が浮かびやすい。

 そこで、「今生まれた赤子の環境」を整えることが、残された人生で「今自分ができること」なのだろう。

それはまたその赤子の両親の環境を健全に保てるようにすることだから、なんということはない、子や孫への遺言書を作るようなことが生まれ変わる準備になるだろう。

 「今すべきこと」から「今できること」へは今生から来世へとつなぐことだから、それは自分の遺産を整理して、遺言書を作成するようなものである。

 例えば、その一つに、
「自由に生きるためには、しっかり世の中を見て、選挙投票には行くべし」
という家訓を残すのもいいかもしれない。

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