最近日本の政治がアベノミクスやら、その第4の矢のオリンピック東京招致成功と、経済成長まっしくらに進もうとしている姿がどうも私の生き方にはなじめない。もし、それが成功したとして、世界中がはたして喜べることだろうか?
世界が日本に求めていることは日本の経済成長か? 日本が経済成長したら、喜ぶのは日本だけの自己満足でしかないではないか。
世界の国196カ国を196人の地球人としてみたら、日本はGDP3位の金持ちで、しかももっと金儲けしようとしている姿にうつる。
今世界が日本に期待していることは海に地下水から漏れる汚染水をすぐにブロックすることである。そして、チェルノブイルではなく、広島のように原爆ドームが福島第一原発になって、世界中の人がそこに集まって、平和の祭典のような、原爆原発からの解放であり、安心安全の祭典である。
NO MORE ヒロシマ&フクシマ の宣誓のもと、「平和と安全の世界」のリーダーシップをとる日本の姿ではないだろうか。
そのためには、経済成長を犠牲にしてまでも、世界の平和と安全に日本中が捧げる一心が世界が認める日本のリーダーシップであろう。
汚染水漏れの嘘をついてまで、五輪招致をした安部首相が「日本は一つになった」と発言した。
人の心が一つになる時は「同じ一つの願いを共有する時」である。安部首相にとって五輪招致を願った国民だけが日本人であったのである。
スペインもトルコも東京よりも自国にオリンピックを招致したかったことは確実だろう。オリンピックのような国際競技の場合、各国が一つになることが重要ではない。世界が一つになることが平和への第一歩として重要なのである。
ピンチはチャンスにもなれる!
福島原発事故は世界的ピンチであるが、これから即脱原発して再生エネルギーに向かう世界的チャンスにもなりえる。
確かに以前の東京オリンピックは戦後の経済復興へのチャンスになっただろう。しかし、2020年の東京オリンピックはそんな経済復興を辞退して、第一回福島安全オリンピックが開催できるように、日本が一つになって取り組めるように頑張る姿を世界にみせたら、きっと世界は一つになれるかもしれない。
世界の希望は日本の希望、日本の希望は私の希望である。
現在88歳の影絵作家である藤城清治が福島原発の絵に挿絵した宮沢賢治の言葉
「世界がぜんたい 幸福に ならないうちは 個人の幸福は あり得ない」
この宮沢賢治の言葉こそ、「人が一つになる」ということである。