どう紙幣から電子マネーに変えるか

 今日から東京でリフォームの仕事をしようとしたが雨なので思索を楽しむことにした。 リフォームは増産に当たるが、思索は豊かさに当たる。真の豊かさは常に経済成長して世界一のGDPを実現するのではなく、また、抽象的な幸せ度GNHを追求するのではなく、必要国内総生産量を目標にすることだと思う。

 必要GDPを実現するのに欠かせないのがお金である。今世界では金本位制から管理紙幣になってから、貨幣発行総額に対する金保有量のような裏付けがなく、無制限に発行され、それが赤字解消また輸出強化のための自国通貨の低価格競争のマネーゲーム紙幣になっている。

 貨幣とは何か?
 を追求すると、貨幣とは発行国(連合国)の総生産量に基づいて発行され、それを国民に分配する券である。どう分配するかが、その仕組みになる。

 現貨幣は将来生産するであろう予測量が借金(債権)として、現金よりも何十倍も多く発行され流通している。そのため、その予測がはずれると債権(現貨幣)は紙くずになって、経済崩壊する危機が何度も襲ってくる。

 現経済が通貨価格と株価が指標になるように、将来生産額が物価の価格を決めることが多く、債権の価格(信用度)の裏付けも必要になる。占いが当たるも八卦当たらぬも八卦のように、信用度100%の債権(貨幣)というものはありえないし、造れない。

 しかし、現在の生産量は証拠事実のように100%の信用度である。そこで、将来の生産量予測を人の寿命を100年として、100年後までの生産予測額に、信用度を掛けて、将来貨幣を発行する制限をつける必要があろう。

 そこで、これからの貨幣の発行は現国内総生産額に対応する貨幣と、将来国内総生産額に信用度を掛けたものに対応する貨幣と二種必要になる。しかも、この二種の貨幣は正常に分配回収するためには紙幣や金属では無理であり、電子マネーでしかできない。

 分配には縦横がある!
 原始部落が食べ物を部落民全員に公平に分けるのは横の分配である。この横の分配は現総生産額に対応する電子マネーである。

 一方、生産した物や現通貨や株価も人気で価格が左右するのは縦の分配である。運不運も、いわば占いで当たるか当たらないかのようなもので、人気度信用度と大してかわりがなく、縦の分配といえる。そうした縦の分配は将来の生産総額に対応する電子マネーが合う。
 
 横の分配電子マネーはベーシックインカムとして、国民に公平に分配回収で循環可能であり、現生産発行総額で制限発行できる。これはBI電子マネーとして新しく発行する必要があり、それを回収循環するために貯蓄税をかける必要もある。

 縦の分配電子マネーは人気度信用度予測度将来性などで、国民に格差をつける分配する自由競争で分配回収の循環できる。
 この縦の分配マネーは現債権通貨を電子マネー化して自由競争で流通され、トービン税を拡大した金融取引税で回収し、その発行総額は将来生産予測額×信用度で規制(借金の上限ように)される。
 これは現紙幣と現債権の両方とも廃止し、両方とも電子マネーに変換し、そこにその取引税と貯蓄税をかけて他の税金(消費税所得税法人税など)を廃止して一本化する。

 増産GDPでなく、必要GDPによる豊かさは、現未来にわたっての必要度と、国民の公平分配度によって生まれ、その実現方法は縦横分配する必要GDPに対応した電子マネーによってであろう。


カテゴリー: 徒然草 パーマリンク