自由貿易相手は世界全体でないと無意味

 TPPは環太平洋諸国の間で自由貿易協定を結ぶことだが。それを倫理的な視点で考えると 経済戦争における軍事同盟のようにみえる。それは中国やEUに対抗した経済同盟であり、動物の世界でいえば最強の米の縄張りせかいである。

 そもそも自由貿易するなら、世界全体を相手にしてこそ可能なことで、わざわざ狭い地域の米ボスの従属になるのが自由貿易と錯覚していることになる。

 TPP参加国は自国益を優先するのであるから、烏合の衆と同じでまとまらない。まとまるには強い者にまかれて、妥協せざるをえなくなる。結局それは不自由貿易にならざるをえなくなる。

 倫理観とは人と人、国と国が平等に付き合う姿である。ならば、国際連合で自由貿易をすればいいかっというと、国際連合組織そのものが戦勝国が支配し、各国の平等を土台にしていないため、望めない。そのため、面倒なようだけれど、二国間の自由貿易協定をして、それを全世界の国に広げた時に始めて自由貿易協定が実現できたといえる。

人は一対一の付き合いから始まるように、 国も代表を一人にするのだから、国も一対一で一つ一つ自由貿易を積み重ねていくことが必要であろう。

 

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