渡世人と堅気

沓掛時次郎ー浮名の渡り鳥 で、渡世人の時次郎が母子を助けようと賭博をして稼ごうとしたが負けて、堅気の流しや玩具売りをした。

銭を稼ぐには、昔も今もギャンブルか、真っ当に働くか、の二つの道がある。その銭を稼ぎ方で二種に分けるのが貨幣システムを正常にすると思っているが、現実には、分けるには難しく、また分けない所に情緒ある文化もできるような気もする。

もし、分けないで、正常な貨幣システムを構築するとしたら、それは商品のオークション方式を貨幣システムに応用するしかないように思える。

為替も株価も、需要と供給、買い値と売値で決まる。現在、両者には上限下限がないために、貨幣価値の変動が大きくなって、不安定な物価生活になる。もし、上限下限を付けたら、安心物価になるし、投資ゲームの過熱を防ぐことができる。

その上限下限幅を日、週、月、年ごとに決めて、もし、上限下限になった場合参加者で平等に分ければいい、分けられない場合は、流れるように決めればいいだろう。

貨幣改革の第一歩は、変動相場制を上限下限ありの変動相場制にすることだ。

この上限下限は、所得制限をすることで、下限による平等分配はベーシックインカムになり、その下限を決めると、貨幣の発行量が一定の場合、上限も決めざるをえなくなるようなものである。

自由市場は枠があってこそ成立するものである。自分とはそもそも他人との比較であり、上限を超えれば神様になり、下限を超えれば悪魔になる。人間らしさは社会の中にあっての自由を確保することであろう。

 

 

 

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