敵をも愛する博愛が生き抜く知恵である

胃をリングで半分にしてもまったく痩せなかった人がいた。

満腹感と「もっと食べたい」という感情とは脳における満腹中枢と感情中枢との違いであり、感情の方が満腹感より強いことが解る。

ダイエットは感情のコントロールが「健康への意志」によってされることが最も大事なことである。

スポーツでも「心技体」が重要のように、人は身体と心(感情)と知恵(技術)が生き抜く上で最も重要である。

ダイエットでも経験するように、身体(満腹感)より 心(もっと食べたいという感情)が強く、心(感情)より知恵(健康になりたいという意志)が強い。

この人間の心技体の特性は人間関係や国の外交に適応することができる。

身体は経済、心は文化、知恵は平和(平等)である。

経済生活でいえば、実質経済が満腹感を感じる身体であり、金融経済が「もっと金儲けしたい」という感情(心)であり、ボランティア活動が平和平等経済(知恵)である。

イエスの「敵を愛せ」という言葉は青年の時はびっくりして とても現実的に実行なんかできないと思っていたが、老年になって この「敵をも愛する」博愛が身の回りの人間関係だけでなく、国際間の問題解決にも通じる知恵の泉であることが解ってきた。

「愛」というのは本来は男女の間に起こる1対1の特別な感情であり、純愛であればあるほど「たった一人の異性だけを愛する」ことである。それ以外の人は無視するか、二人の恋愛を邪魔をする者は憎むことでもある。

シャカにおいて「愛」は「男女の愛欲(欲望)」であり、愛を捨てて、すべてを愛おしむ慈悲の心が推奨される。イエスの「敵を愛せ」は「博愛」のことで、シャカの「すべてを愛する」慈悲の心と同じ心である。

人の三要素(心技(知)体)で愛を分解すれば

男女の性が身体、男女の恋愛や同性の友情が心(感情)

そして

男女を超え、敵味方を超え、国や民族さらに宗教を超えた「博愛」が知恵(知性)である。

この知恵・知性は人類がこの世を生き抜く進化で得た才能(DNA)であり、宗教心・道徳また憲法・法律によって、何世代にも渡って引き継がれ、命のバトンがされてきたものである。

「汝の敵を愛せよ」はできる・できないという問題ではなく、ダイエットの健康への強い意志のように、人類が平和で共に助け合って生き抜く強い意志の問題であり、「博愛」という人類が得た知性とその意志である。

博愛は広く愛することだけでなく、等しく愛することでもある。

経済格差が拡がると差別や紛争そして悲惨になるように、金銭の貸し借りによって経済格差が大きくなる現世界貨幣システムおいて、共に助け合って生き抜く人類の知恵の金銭システム、BIコインは「博愛」「平等」「平和」という知恵知性システム(法)でもある。

この博愛するBIコインは実現できるできないというのは問題ではなく、「敵をも味方のように愛する」意志である。

敵を愛し、敵を理解するということは、「共に解りあえる」ということ、そして、「共に分かり合える」「分かち和える」「平等に無条件で差別なく分かち和える」ことでもある。

敵を愛することは100%は無理であるが、1%~20%は可能である。純愛は100%であるが、博愛は瓦理論床板理論の絆(合わせ)の部分でもあるからだ。

 

 

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