倉庫付き駐車場の2倉庫に悪臭のするゴミを天井まで溜め込んでいる借り主が数か月も賃借料を滞納して音沙汰もなかった。
昨年から解約強制撤去の警告を何度もしてきたが、昨年末の最後通告を無視されたため、正月明けに実施した。
分類せずには捨てられないので2トントラックを借りて東京山梨を24時間3往復して自宅の庭に運び込んだ。それは6トンもの量である。
分類して捨てる作業が8ヶ月かかり、やっと昨日終わった。
世間で騒がれるゴミ屋敷はみな自分の持ち家であり、強制撤去やボランティアや行政で行えるが、貸倉庫は家主が経費と手間をかけて すべて行わねばならないから途方もなく大変だった。
板橋のアパートリフォームや畑仕事の合間にしたので 8ヶ月もかかったのだが、苦労多かった分、処分完了したときの感激 それはひとしおである。
最後まで残ったブラウン管のテレビデオの処分は特定の業者に運び入れ4000円取られるので、破砕して、ガラス鉄プラスチックに細かく分類して 粗大ゴミ処理場に運んで処分したのが、全体のゴミ処理の象徴だった気がする。
このゴミ倉庫の借り主は「ものが捨てられない病気」にかかっているのだろう。
こうした日本のゴミ屋敷の姿とフィリッピンのゴミ山で暮らす少年少女の姿がリンクしてくる。
それにスエーデンのゴミを燃やしてバイオ発電して、地元に電気を送っているゴミ処理場が燃やすゴミが足りなくて イギリスからわざわざゴミを輸入しているという現状と、バイオ発電がほとんど行われていないで、無駄にエネルギーを捨てている日本の姿もリンクしてくる。
動物の糞をみれば 動物の生活や病気が解るように、人のゴミを観れば その人の生活や病気が解る、国のゴミを観れば その国の生活や病気も解る。