そもそもお金の貸し借りは正当なのか?

物々交換から発生した貨幣は古来からいろいろな問題があった。

イスラム教では利息は禁止されている。

シルビオ・ゲゼルの減価する貨幣論も注目されている。

最近ではビットコインという仮想通貨も数十億米ドルと交換売買され、流通している。

貨幣を貸し借りすることで、その価値が増減し、その差益を狙った貨幣売買も盛んに行われている。

もし、貨幣の貸し借りや貨幣の売買ができないとしたら、現貨幣制度は崩壊する。

もし、貨幣が食料の配給券のように、分配券だったら、貸し借りや売買はできなくなる。

すると、賭け麻雀において「催促なしのある時払い」のように、

譲与するか、譲与されるかになり、友情は壊れなくてすむようになる。

 

◎ そもそもお金の貸し借りは正当な行為となりえるのだろうか?

・元金 100円 利息(+と-)50% 福利と単利 で計算してみると、

金利計算法


元金で、年利(n)プラス0.5(50%) とマイナス0.5(50%)
の両者を比較(1円以下は四捨五入)
マイナスの利息
元利合計額 (y)
貸借行為
年数(x)
プラスの利息による
元利合計額(y)
単利(円) 複利(円) 期間(年)  複利(円) 単利(円)
100 100 100 100
50 50 150 150
25 225 200
13 338 250
506 300
759 350
1,139 400
1,709 450
2,563 500
3845 550
10 5767 600

 

     

10年以上経つと、元金100円はプラスの金利では無限大に増大し、マイナス金利では0となり、どちらも返済は不可能になる。

つまり、お金の利息あるなしに関わらず、貸し借りそのものは論理的に成立できない。それに正当性はありえないということである。

それ故に、お金の貸し借りやそこから発展した売買で、お金が増減した取引の正当性はなく、幻であり、それは単なる詐欺や言葉や権力によるトリックにすぎない。

中央銀行がお金を発行し、市中銀行に貸し出す行為そのもの自体、正当性はなく、詐欺行為と脅迫行為でしかない。

中央銀行が貸し出しの金利を上げ下げするだけで、株価や為替が乱高下するのは みな金儲けをたくらむ投資家の心情を反映しただけのものになっていることも、うなづける現象である。

 

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