新基軸通貨は貸借から期限循環へ

♪ 前説

 前回は世界のお金がすべて借金から創られる現実から考察したため、金利ゼロにすることが最低限必要なことだったが、

世の中が不景気の場合は金利ゼロでもその返済が難しくなっている。

 そこで確実にお金が回るような仕組みを作る必要がある。

♪ 貸借による貨幣の循環の限界

 お金が貸借によって回る制度は紀元前から採用されている。近代の中央銀行制度もそれを引き継いでいる。

しかし、この貸借制度は確実に返済がされないと、崩壊してしまう。

会社や国の破産はまさに返済ができなかったためである。信用を基盤とした制度は道徳や法律や強制力なくして維持できない。これではあまりにも原始的な心情論である。

 お金も生産と同じように、事実による科学と数学によって、確実に循環できることが望ましい。

♪ 紙幣の限界

 お金は発行したところから、使ったところへ、そして発行するところに戻っていくことで、お金は循環する。

 しかし、お金が発行銀行にもどることは難しい。それは、人は将来も安心して暮らすためには、貯蓄する必要がある。

 いつ、災害や病気があるかもしれない。それを自己責任で対処するにはお金を貯蓄しなければならない。

 大きな事業をするにしても、貯蓄することなしに、それは不可能である。

  政府は、貯蓄されたお金を放出させるために、あらゆる税金を課していくが、自分のお金を喜んで手放す人はほとんどいない。

 これも、法律と強制で、お金を循環させるのは原始的心情論であって、科学的ではない。

 税収を怠ればあっという間に、紙幣は貯め込まれ、物価は跳ね上がり、ハイパーインフレになるだろう

♪ 新しい貨幣の循環システム

 私たちの血液は意識しなくても、自然と循環して、各細胞に血液がゆきわたっている。

 世界中の65億の人々を体の細胞の1つ1つであり、その細胞の命を支える血液をお金と想像してみよう。

 人々はまったくお金を意識することなく、そこから栄養をとって、生命を維持していくだろう。

 それは、無理して働いてお金を稼ぐ必要も、災害に備えてお金を貯め込む必要も、お金をもっともっと欲しがる必要もない姿が想像できる。

 そして、発行銀行から出されたお金は65億の人々に回って、また、発行銀行にもどっていき、古いお金は廃棄され、きれいなお金がまた発行されていく。

♪ 通用期間を設定するだけ

 この血液のようなお金の仕組みは簡単にできる。

 ただ、お金に通用期間を設ければいいだけである。

 例えば、発行銀行のお金が全世界の65億人に行き渡る期間を1年間にするだけでよい。

 お金の一生は1年で、古いお金は1年で死に、新しいお金は1年ごとに生まれる。

 まさに、新陳代謝であり、人の生死のバトンのようになる。

♪ 銀行業務も、税務署も必要なし

 血液は腎臓で汚染された菌を排出し、肺臓で、新しい酸素で吸収して、再び心臓にきれいな血液が戻ってくる。

 これをシステム化すると、

 1年使用した古いお金を新しいお金と交換する際、一定の比率で交換するだけよい。

 例えば、交換比率を

 古いお金 100% : 新しいお金 110 %にすれば 

 その差額の10%は税収に自動的になる。

♪ お金がなくて悩む必要もなし

 全人類が生活する必要なお金を発行し、毎年、全人類に平等に配るだけいい。

 いわば、世界のベーシック・インカムである。各国の通貨の価値の差はなく、基軸通貨で払えばいい。

 例えば、

 世界の平均月収が大人20000円とするならば、子供10000円のお金を毎年、65億の人々に配ればいい。

 この場合、年交換率が10%の場合、10年で基準通貨が100%入れ替わる。そのため、お金の流通量はベーシック・インカムの10倍のDDPになる。これは、基礎生存権1:自由競争9の割合で、市場が形成されることになる。そして、全体所得格差は10倍以内におさまることになる。(もちろん、個人格差は100倍以上も可能である)

 さらに、交換率を50%にあげれば、北欧の社会保障国家政策になってくる。2年で新旧貨幣の交換されので、教育医療福祉などはほとんど無料にすることができる。

 生活に必要なインフラ整備の財源も簡単に捻出できる。つまり、交換率はその国独自の政策に合わせてやればよい。

 そのため、今までは財源に合わせた政策しかできなかったが、政策に合わせた財源を調整するだけでよい。GDPも、環境事業も、社会保障に必要なお金を全体のお金の製造と、循環期間(交換率)を、地球の人の環境に併せて予算をくむことができる。

♪ 災害や病気や環境問題の調整も簡単

 お金が投資やギャンブル、公害企業に集中したような場合、

 毎年の交換率で得た収入を、環境企業、災害地域、貧困地域、平和運動団体に、贈与することで調整すればよい。

 病気や災害には優先的にいつでも優先的にお金が贈与されるので、各個人は貯蓄する必要もない。

♪ ハイパーインフレも、格差拡大もない

 お金は生産と贈与と自然消滅によって、常に新しく循環するするため、物価の上がり下がりで苦労することも、その差額をねらった金儲け熱もなくなる。

♪ 倒産も、飢餓も、生活苦も一切なくなる

 働くことを楽しみ、社会に役立つことをすることが生き甲斐になってくる。奪い合うことも、分かち合うことも両方必要なくなる。

 いつだって、必要なお金は世界が与えてくれるからである。

♪ 各国の通貨も基軸通貨に習う

 これが基軸通貨になれば、各国は新旧通貨の交換率とそこかれ得られる収益をどこに回すかで、それぞれの特性が生まれる。それはいわば、身体の諸器官のような特徴で、互いの国が補助しあうようになるだろう。

 各国通貨も貸借をやめ、期限循環に切り替えることが予想される。

 それにしても、いままでのお金の仕組みはあまりにも原始的である。

♪ 毎年の紙幣発行も電子マネーで自動的にできる

 新しい基軸通貨は期限付きなので、

 電子マネーに通用期間最終年がつく

 例えば、10000円だとすると、

 10000ー2009円になる。新通貨は10000ー2010円になるだけである。

 そして、紙幣は各銀行期間のATMでプリントアウトされ、そこに紙幣番号が記載される。

 例えば、発行ATM名 紙幣に種類 発行番号 が記載され、バーコードがうたれる。

 tokyoー100ー12345 という具合で、発行され、それが使用されると、それが偽札かどうかが照合可能になる。 

☆今のネット環境ではけして難しくなく、 この期限システムはいとも簡単にできてしまうだろう。

 

  

 

 

 

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