新しい記憶は海馬で生まれ、それが大脳皮質に転送される。
この記憶のメカニズムによって、
PTSDやうつ病の治療ができる可能性が出てきた。
マウスの実験では光ファイバーで、二つの異質な記憶に光信号のオンオフをさせることで、可能になったが、それは人間ではできないが、磁気を利用して 光ファイバーでなく、ピンポイントで光を与えることで、可能になる。
依存症もまた同じで、
「アルコール=楽しくなる」という二つの異質な記憶信号を結び付けた「アルコール依存記憶」が引き起こすと考えられる。アルコールと楽しくなる異質細胞を引き離し、それぞれのオンオフをして、「アルコール依存記憶」を消せることができるようになるとも発展できる。
そうした記憶の引き離しは磁気治療でなくとも、アルコール依存症から脱した経験者がやった行為でも可能であるともいえる。
私の禁煙経験を振り返ってみれば、アルコールをニコチンに置き換えて、意識的に訓練した。
「ニコチンは楽しくなる」のではなく、「ニコチンは楽しくならないで、苦しくなる」という記憶に置き換えるような体験を何度も学習し、焼き尽くさせた。
その新しい記憶をしっかりとするために、ジョギング(お百度参りのような禁煙の祈りとともに)をしながら、吸いたくなる前にすぐ寝込んでしまうような工夫をしたことで、なんとか脱出できて、もう20年近くなる。
イスラム教の信仰告白
「アラーの他に神はなく、ムハンマドはアラーの使途である」は
いわば、社会からも自分からも洗脳された 盲信迷信スイッチ記憶であり、
「アラー=唯一神=ムハンマド」と三つの異質なものが同期結びついた依存症であるともいえる。
もし、アラー と 唯一神 と ムハンマド の記憶が切り離されたとき、イスラム教の妄想迷信から脱却できる自由な生活ができるようになるだろう。
マルセ太郎が「記憶は弱者にあり」とは
この弱者の記憶とは「痛み」である。子供たちでも、弱い者いじめがあり、自殺に追い込まれる事件はあとをたたない。その痛みは「痛めた強い者」には記憶されず、「痛められた弱い者」しか記憶されない。
痛みは神経の強い信号であり、なかなか消えない記憶でもあり、その痛みの信号がその人の生き方を決定もさせてくる。
強者や権力者は、動物や弱者を思い通りに動かしたりするためには、この痛みの記憶を利用する。これは通常悪であるが、使い方によっては、善になったりする。依存症を脱却させることだってでき、それは自分で自分を痛みを使って、健康な状態に動かすことは可能であることと言える。