私たちは毎日足を使って歩いています。
では、いったい何故、骨間筋の萎縮が起こるのでしょうか?
それは、そこの厚い靴やハイヒールなどを履いたために足の指を押さえつけ、骨間筋を使わなくなったことが大きな原因だったのです。
敗戦後GHQの政策で靴を履くように指導された後に、腰痛が増加したと聞いたことがあります。昭和30年代までは、草鞋、草履、下駄などが一般的だったことを考えると靴や椅子や洋式トイレなど生活様式の西洋化が、腰痛などの身体の不調が増加した大きな原因のひとつと考えられます。
実は、江戸時代はみな健康で腰痛はなかったようです。意外なようですが、武士も貴族も神官も庶民も一年中裸足が普通でした。長旅する時や飛脚は草鞋を履きました。
私も2年前から草鞋を履いて検証していますが、とても快適です。靴を履いたことで健康が損なわれたということは間違いないようです。
履物を選ぶポイントは、二つあります。
1.足の趾(あしゆび)が地面を蹴るときに背屈できるか
趾が背屈できれば、アキレス腱がバネとなって、背屈した趾が戻るときに前方へ推進力が生まれます。
裸足や草鞋で歩く時には、趾の屈筋を使わないので、省エネで長時間歩けるのです。
2.鼻緒が付いていれば骨間筋を鍛えることができるのでお勧めです。