ドクターKが50年間苦しんだ腰痛を小口さんの腱引きで 数分で治ったことで、その伝統医療を研究し、足の骨間ケアまで発展させた。
その腱引きが柳生心眼流の殺法の逆の生かす活法から来たことが、どうやら間違いないと思われるのが下記の動画である。
柳生心眼流の伝承者 島津兼治さんが、15年間苦しんだ手首の痛みを数分で治してしまった技術はまさに腱引きである。ここでは、絡んだり、外れて、凝り固まった腱を指で、もとの正しい位置にもどす際、ビシっと音がして、一瞬でそこが柔らかくなり、痛みも消える。
また、自分から痛みを作っている脳に対しても、その痛みを強く刺激して、「もうやめてくれ!」と真剣に脳にギブアップさせることで、二度とそこに脳が痛みを造らないようにする心的治療も行っている。
それは無駄な筋肉を使わないこと、一部の筋肉を使わずに、体全体の筋肉を使うように仕向けることでもある。
古武道の研究者である甲野善紀さんはちょっとした手の形でも、6センチ幅のヒモでも、一部の力を使わずに全体の筋肉と骨のバランスを使って、大きな力を出せるというのも、怪我や病気をしないで、健康を保つコツでもある。
介護には力強く踏ん張ったり、絡んだりする相手に有効な「旋段の手」が冒頭に紹介されているが、これは柳生心眼流でも絡む相手をふりほどく際の手と同じである。
ちなみに、4手あるので紹介する
6センチ幅のヒモをへその周りに巻いたり、たすき掛けをするだけで、介護などのハードな労働にも耐えられるような身体の動き方をすることができる。
こうした古武道からきた健康法を殺法の武術ではなく、活法の健康術として、引き継ぎ、学んでいくことが西洋医学ではできないことも、できるようになっていくことでもあろう。