心(脳)は色受想行識の炎で渦まく炎のよう

こころの時代・・心はいかにして生まれるのか?

 

ブッダは心は五つの炎が集まり渦を巻くように燃え盛る炎である。

五つの炎とは五蘊(ごうん)であり、

心の炎は色受想行識の五蘊の炎が集まり渦巻く

色・・人間の体・・木や草など形あるもの・・知覚

受・・感覚・感受・・感情・喜怒哀楽

想・・表象作用・・イメージを総合する統覚

行・・意思・欲求・形成力・運動領・欲望・思索・自然に起きるもの・無意識から意識に・煩悩

識・・認識・分別・判断・論理的思考・

 

ロウソクを見た時・・

 

五蘊はみな独自に存在できず、複雑に絡み合い、意識として統合されたものが心である。

これが自然の生成力・エネルギー、動的なプロセス・変化する形が炎のような心である。

ウオルター・J・フリーマン(1927-2016)複雑系理論

混沌からの秩序の生成、すなわち自己組織化が脳活動の本質である。

脳幹にある海馬から脳全体に信号を送りながら、0.1秒の速度で5回転する。それが無意識で行われ

また0.1秒毎に意識がその無意識を感知し、無意識の行先をコントロールしていく。

その回転の動きが一瞬とまった静止状態のとき、「閃き・アイデア」が出てくる。

人は常に海馬を中心に頭を回転しており、海馬が疲れてしまった時に、アルツハイマー病が起こる。

神経伝達細胞はグルタメートといい、神経を興奮させる半面、毒性を持っている。出過ぎると神経が死んでしまう。海馬が破壊されると、頭内が統合できなくなってしまい、心が飛んで行ってしまう。

 

洗心の必要性

フリーマンは人間の頭はがんじがらめになっているという。固定観念の塊になって、身動きがとれなくなる。

それを一回綺麗にする必要がある。それをブレーン・ウオッシングという。または、アンラーニング(脱学習)という、それが非常に大事になっている。

それで、日課として、座禅や瞑想をすることは絶え間なく働く脳を鎮める効果として、非常にいいことだと思われる。

 

1 for All.  All for 1

 

人間の筋肉が張力統合体tensegrityとして、全体がつながっているように、脳の各部分も信号伝達統合体(心)としてつながっている。

一部が凝り固まると全体が動かなくなるが、固まっていない部分を動かすことで、固まった部分を回復させることもできてくる。

1 for All.  All for 1 は社会やチームだけでなく、身体も頭脳もやはり張力統合体として、動いている。

 

整えられた自己

燃え盛る煩悩を鎮め整えることで、幸福になれる。

 

生命の発生の頂点に脳(心)がある

 

生命の歴史があり、その頂点に脳がある。身体の刺激なしに脳はなりたたない。

ビーカーに入れられた脳は必ず死んでしまう。脳が解れば人間が解るというのは幻想であり、

世界を理解することを同化するという。身体全体のインテグリティintegrity 同一性を考えないと、世界を

理解また同化することはできない。

 

創発・・混沌カオスから秩序が生まれる

 

これは空間自体が持つ性質としかいえない。空間それはエネルギーであり、電磁場であって、その電磁場が自己蘇生していく性質なのであろう。宇宙にダークマターがどのくらいとか、新粒子が発見されたとしても、大事なのは現実の生活をみて、その中で自分がどう生きていくかである。

ブッダが

自らを信じ、自らを頼りとし、そして法を頼りとして生きよ

といったように、宇宙の知識よりも、人間的次元の中で、自分を考えることが大事であろう。

・・・

銀河系のような渦巻くような姿が脳と心の五蘊としての五柱で構成されていたことも、

また、荘子が命のバトンとして、薪が火が燃え移る様のように、

脳と心が燃え盛る姿を見せられた感じがした。

昔、日本は世界の縮図といえると聞いたことがあるが、宇宙の縮図は生命であり、生命の縮図は人体であり、人体の縮図は心つまり脳であると思える内容である。

 

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