白人至上主義の理論は一見、「みんな違ってみんな善い」という思想だと勘違いしてしまうが、
これは 「群盲象を語る」における1人の盲人が自分の偏った主張が一番正しく、他は間違いだという主張である。
以前の思想と違うのは、それぞれの主張を認め、それぞれは喧嘩また戦争しないで、別々に暮らして、無駄な対話や交流などしなく、真実など求めなくていいものだ。
実際の白人至上主義団体の行動はどうかというと、
まさに、昔のきさくな田舎の親父さんという感じである。
それは
「みんな違ってみんな悪い」という性悪説である。
今、どう考えても、
この日本が北朝鮮とアメリカの武力戦争に巻き込まれてしまうという危険があるというのに
ほとんど そういう話題がないというのが不思議でならない。
平和を論じることが まるで反社会的な運動みたいな雰囲気である。
米国の国民意識調査で、75%が北朝鮮と戦争になるというのに 日本の平和ボケはかなりのものである。
昨年の11月におきた 朝鮮と韓国の国境で、北朝鮮兵が韓国に命懸けで亡命したことは
今年の北朝鮮がどうなるかを占う面で大きい。
どうあがいても、今の北朝鮮は崩壊へと向かっている。
このまま核ミサイルを成功させて、大国と肩を並べることなどできないだろう。
それはイスラム国の運命と同じような最後のあがきをしている感じである。
今年がその終わりをつげる年になるだろう。
できたら、崩壊後、最高の隣人になれるような仲になれるかもしれない。
米中が密約をかわしたらしいというのは、情勢からみると、納得がいきそうな判断である。
もし、「みんな違ってみんな善い」という意識に立てば、
血を一滴も流さずに、平和への時代へと移行できる道ができるはずだ。
鍵は金正恩の意識変化だろう。
そのきっかけを作ればいいだけなのだが
それが、ひょっとしたら、国境警備兵の亡命かもしれない。
またはトランプであるかもしれない。
とはいえ、時代は確実に平和へと舵をとったことは確かである。
「みんな違ってみんな善い」とは みんな平等で、違いだって、どんぐりの背比べみたいなもので、
そんな些細な違いを十分楽しめるのが、平和への道だろうと思える。