イスラム教諸国の力は大きく、それに対してキリスト教諸国が戦争をしかける情勢が続いている。
日本にとっては、イスラム教はなじみがないし、それは理解されにくいものであるため、その寺院は日本にはわずかである。
宗教はジョンレノンのイマジンで主張されているように、ない方がより平和に近くなる。
しかし、宗教を1つの考え方、その国のモラルや道徳として、とらえていくと、信教の自由がもっとも文化的にも、社会的にも意義があり、平和になりえる。
税金でいえば、強制的に徴収する社会は強制的宗教社会と同じであり、それを自主的に集める社会はより平和で自由な文化的愛の社会になる。
税金がない世界は宗教のない社会と同じで、科学的社会になれば可能である。
しかし、それまでになるまで、税金が強制から自主性になるような社会を作っておくと、より平和と愛の社会になりやすい。
イスラム教ですぐれた道徳がいくつかある。
1.自分の収入の何バーセントは社会のために差し出す(税金になるだろう)
2.お金の利子はとらない
(金儲けに走らないようになるだろう)
3.年に一度は絶食する
(ダイエットして衣食住のありがたみを感じるようにする)
つまり、宗教ではなく、人々の健康と助け合いを進める慣習としてとらえたら、もっと国際社会は温かい血液をもつことができるだろう。
ついでに、
税金を強制や自由ではなく、科学的に処理する方法がある。これが、自然環境を維持するお金のシステムであるゲゼルの減価する貨幣と基本的人権を実施したベーシック・インカム政策である。
これを簡単にいえば、
自分の財産(固定流通資産のすべて)の数パーセントを自動的に公共のお金(税金)として集められ、集められたお金の総合計を全国民の数で割ったお金が全国民の口座に毎月支払われるシステムである。
これはお金そのものがもともと国民が助け合えるように考案されたシステムだから、それを忠実に自動的に実施するだけのことである。そこに強制・自由とか一切の精神的なものの介入をさせないことである。水が蒸発して雨となって山に降り、それが川となって海に再び流れるようなものである。
人が構築した知恵がうまく活動するには単に自然を模倣すればいいだけのことだからだ。
このゲゼルとBI(ベーシック・インカム)の科学的税金システム以外は、すべて、自主的に進められる社会になるのがもっとも理想な国際社会になりえるだろう。
そうなれば、社会に依存する(強制)国民生活から、社会を支えようとする(自由)国民生活に一変することができるだろう。