やさいベーシック・インカム

 最近出たベーシック・インカム関連の本のタイトルにすぐ読んでみたいと思った本があった。

やさいベーシック・インカム

 野菜によるベーシック・インカムかあ・・・・・

 これはすばらしい視点だなあ。読んで見る価値があるなあ。

さっそく、注文してみようと思ったら、

 やさしいベーシック・インカム

 で、がっくりした。「易しい」BIと「野菜」BIとではえらい違いである。

私自身、野菜と作ろうとすることと、ベーシック・インカムを実現しようとする企画を持っているから、間違えた笑い話だった。

でも、この間違い、世の中に野菜ベーシック・インカムをプロジェクトしたくなった。

 この視点は実に野菜という自然存在とベーシック・インカムという社会的存在と実にマッチしているからだ。

野菜ベーシック・インカムを実現しよう!

 人はうちとける時にはまず一緒に食事をする。ナンパだって、「お茶しない?」から始まるだろう?

 ベーシック・インカムだって、人と人が助け合うためにまず一緒に食事をしようという発想から生まれている。

 人の空き腹は人の収入の格差ほどの差はなく、一定量しか食べられない。この一定量で金持ちでも貧乏人でも、みな満足することができる。この一定量の食事が一緒にできる環境がやさいベーシック・インカムである。

 なぜ、食事ベーシック・インカムでなく、野菜ベーシック・インカムかというと、人類78億人と一緒に同じ種類の食事をしたら、肉類だと、量が足りない。肉を生産するには数百倍の野菜が必要だからだ。野菜と穀物だけの食事だったら、全人類68億人に食事が同時にいきわたることができるからだ。

 68億人の持てるお金の差は数兆円の差があるが、食べられる野菜の差は1キロくらいで金額にして1000円にもならないだろう。人が心をうちとけ、助け合うには、平等な関係がまず必要である。そのため、68億人が食べられる野菜を世界分配するシステムをまずつくりだすことが、これからの人類が地球で生き残る基本となる。

具体策

 ・野菜だけ売買できる世界共通通貨を作る。

 例 野菜ドル通貨になるから、 $vegetables で、それを略して、$v(ドルベジ)

 ・世界野菜ドル通貨銀行で、電子マネーとそれを印刷発行する商品券によるベーシック・インカムをする。

  1食=1$v として、1人1日3食年365日に必要な野菜ドル通貨は

 3×365=1095$v 68億人合計=7兆4460億$v であるから、

 毎年の野菜ドル通貨発行額は7兆4460億$vである。

 ・安定分配システム

  1.野菜ドル通貨は減価する貨幣にして、その財源と分配を自動化する

  2,野菜ドル通貨の減価率は年100%

    野菜が朽ちるのは1週間くらいであるから、他の商品よりもはるかに短いので、それにあわせた減価する貨幣システムにする。分配する手間を楽にするため、年ごとに更新される野菜ドル通貨がいいと思われる。

 3.野菜ドル通貨は他の貨幣とは交換できない

 野菜だけの分配・売買をするため、その他の商品と交換する必要がない。それと、その野菜ドル通貨を使って、投資して、マネーゲームすることを防止するためである。

 また、野菜ドル通貨で肉を買えるようにすると、野菜ドル通貨による貧富の差を生まれてしまい、野菜分配が平等にされないからだ。

4.各国はその国民の数の分だけ野菜ドル通貨を発行できる。各国の野菜ドル通貨は世界各国共通のレートで使える。

 日本の1食の値段と、チリの1食の値段は1野菜ドル($v)で同じである。但し、その発行はその国であるので、最終的に野菜の生産と流通した業者に集まった野菜ドルはその政府の政策レートで、その国の現金と交換できる。

5.年末に生産と流通業者に集まった野菜ドル通貨を政府は一定の現金と交換できるが、その交換期間は3ヶ月間だけである。

 それによって、野菜ドル通貨による投資やギャンブルはできなくなる。各国政府の国民と国際的義務としての基礎自給率と生存を確保する通貨になれる。

 ・野菜通貨によるベーシック・インカムはこんな感じ

  お米券のようなもので、世界のお米銀行から毎月お米券が配られる。そのお米券でお米だけ買える。

  お米生産と流通業者に集まったお米券は政府が日銀券と一定の比率で交換できる。しかし、交換できるお米券はその年発行されたお米券だけであり、その交換期間は3ヶ月間である。

  そのため、政府が毎年、お米券の予算を生存補償費として、確保し、そのお米の生産と流通業者を保護して、食料の自給率を確保することになる。

 今の世界は一つの通貨では、世界の生産と流通を調整できないため、各国通貨や商品券や地域通貨や債券が生まれているという現状ではないだろうか。

  この野菜ドル通貨は野菜ベーシック通貨として、これから新しい平和通貨としても流行するかもしれない。

カテゴリー: お金って何だ パーマリンク

やさいベーシック・インカム への2件のフィードバック

  1. Pika のコメント:

    いい!

    野菜ベーシックインカム!!!

    すてき、すてき!!!

  2. ゴン のコメント:

    >Pikaさん

     さっそく気に入っていただきありがとうございます。
    一つの提案とは手作りの作品を作るようなものかもしれません。
    自動車のように各国で売れて使ってもらえるといいのですが・・

コメントは停止中です。