掃除と改築をしていて、たくさんのぞうきんを全自動洗濯機で洗おうとしたが、終わってみると、洗濯機の床が水浸しになっている。その原因が水道の蛇口とそれをつなぐホースだと思って、すべて交換した。
もう大丈夫だと思って、ぞうきんを洗濯機にかけて、となりの風呂場の修理と塗装にとりかかっていたら、洗濯機の排水が床にあふれ出していた。
そんな馬鹿な!
下水管がつまっていたのか?
とにかく、洗濯機の排水管をあげて、水漏れを止め、その原因をさがした。
まず、下水管がつまっているかを調査するために、上水のホースで直接下水の穴にどんどん水を流したが、充分水が流れた。
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なぜ、きれいな水は流れ、洗濯機の排水が流れないのか?
この原因は以前アパートの下水のつまりをなおした状態と同じだったので、何かしらがつまっているのは確かだ。
つまり、車の渋滞と同じで、配水管の半分がつまっているという状態だと思えた。
そこで、下水のつまりを簡易なとりのぞく長くかたいワイヤーを下水管に通したが、何かかたいものにぶつかって、まったく1m先に入り込まない。こんな感触は始めてである。洗濯のさいでるゴミは衣類のこまかい糸くずであるから、柔らかい感触があり、それをつっつくと、徐々にそれがほどけてくるからだ。
そこで、懐中電灯で、穴の奥をのぞいてみたら、なんと!
そのつまっていたものが、配水管にゴミが入らないようにする金属の網だった。そんな大きなしかも配水管に入り込むようにはできていない大きな金属の網である。
どうして???
排水管の入り口にはくさった丸い金属の輪があり、それがさびて、排水管からはずれていた。そのために、金属網を固定する輪がぬけおりてしまい、排水管と同じ大きさの金属網がそのままストレートに1m近く落ちてしまった。その網に、たくさんの糸くずが付着していたのである。
こうなった状態は数年前からだろうと思われた。
というのは、洗濯機のある脱衣場の壁紙はみな剥がれだし、カビが天上や壁一面に付着していたからだ。しかも、隣はキッチンだったが、その床まで腐りかけていたからだ。
長年、床下に排水がたまった状態でないと、そうならないからだ。
すぐに、太くて堅いステンレスの針金の先を曲げて、金属網をひっかけ、それを引き出した。その網にはやはりたくさんの糸くずがまるで塗ったかのように、からまっており、配水管の10分の1しか水が流れていなかったのである。
どうして早く排水のつまりをとりのぞかなかったのか?
まだ築26年なのに、たった一つの下水のつまりを放置したために、家全体を腐らすことになってしまうことに気が付かなかったのだろうか?
まるで、小さな怪我を消毒せずに、そのままにしたため、ばい菌が体全体に入り込んで死の病にいたってしまうようなものである。
家は人と同じである
小さな問題もそのままにせずにすぐに原因を解消すべきであろう。